ソウル市は、給水環境及び気候変化に備えるための「2040ソウル水道整備基本計画」を5日(火)に発表した。
「水道整備基本計画」とは、ソウル市の上水道政策にとってもっとも基本となる総合計画であり、水道法第4条に基づき10年ごとに策定する法定計画である。
市は、今回の基本計画について、浄水センターの施設の老朽化、気候変動による源水の水質悪化やこれにともなう各種水質事故等の潜在的なリスク要素を反映し、これに先制的に備えるための方法を盛り込むべく尽力した。
多彩な意見を反映するため、上水道及び関連分野の専門家や市民団体等53人が参加した諮問団や、職員等により構成された特別専門担当組織(タスクフォース、以下TFという)を運営して意見を聴取した。
その結果、今回の基本計画は「市民と疎通する高品質なスマートアリス」をビジョンとして、将来的にソウル市の水道水需要量展望に基づく供給計画、上水道管の体系的な整備と持続可能な浄水センターの性能維持確保、そして主要幹線送水系統の立体的な水道水供給システム構築等について盛り込まれている。
市は、このような内容となっている「2040ソウル水道整備基本計画」を2022年より段階的に具体化・実現し、ソウルの水道水生産及び供給において、将来的な内部・外部的環境変化に積極的に備えていく計画だ。
今後20年の上水道は気候危機に先制的に備え、先端技術を活用した施設管理を実現するなど、大きな転換点となる時代を迎えると予想され、ソウル市はその中でも高品質な水道水を提供できるよう努力を続けていく。
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