共働きや一人親家庭等において、小学生児童の放課後、夏・冬休み、休日保育の空白を埋めるための「普遍的初等ケア施設」であるソウル市「わが町のキウムセンター」が設置され、今回で第100号を突破した。2018年6月に第1号を試験的に開所して以来、2年5か月目のことだ。
特に、2020年は新型コロナウイルス感染拡大が長期化し、「わが町のキウムセンター」が「緊急ケア」の役割をも果たしている。学校が休校となり、保護者も仕事に出かけ、ケアする人がいない児童たちのため、すべてのセンターが午前からオープンし、緊急ケアサービスを提供している。一部のセンターでは、子どもたちがオンライン授業を聴いたり、お弁当を食べることができるようにサポートしている。
新型コロナウイルス感染拡大以降、児童のケアを巡る問題を抱えていた保護者たちの間で口コミで広がり、2019年末は定員の68%だった登録率が、90%(2020年10月末基準)に迫るほど高まっている。
各センターは、村共同体と連携した、多様で、かつ新しいプログラムを試み、地域単位のケアの拠点へと進化しつづけている。
ソウル市は、2022年までに家と学校から徒歩10分の距離に計400か所の「わが町のキウムセンター」を設置し、普遍的初等ケアを実現するという目標を掲げている。
現在、25の自治区において計197か所の設置が確定されており、この内、第100号を含む100か所が現在運営されている。