ソウル市は、韓国で初めてIoT技術を活用した「リアルタイム消防施設管理システム」を2019年12月に構築完了し、2020年2月までのテスト運営を経て3月から本格的に運営を開始する。
「リアルタイム消防施設管理システム」は、消防施設の100%正常作動を目標に、建築物に設置された消防施設の作動状態をリアルタイムで確認するシステムだ。
現在まで計717か所の特定消防対象物(建築物)に設置し、管轄消防署と連携して秒単位で正常作動の確認ができ、消防施設管理に画期的な変化をもたらすことが予想される。
ソウル市消防災難本部の関係者は、「消防施設の正常作動の確認は、人的被害の規模に決定的な影響を及ぼすにも関わらず、現在の消防公務員の人数では点検できる建物の数に限界があり、常時消防施設を管理できるシステムを導入することになった」と発表した。
一方、2017年12月から3か月間、チョンノ(鐘路)区とチュン(中)区に所在する建物8か所のシステム構築前後を比較した結果、火災の誤作動は713件→478件(33%↓)に減少し、故障は645件→132件(80%↓)に減少した。
ソウル市消防災難本部は、システムの効果性を客観的に検証し、これを補完して関連法規定の制定・改定により段階別に拡大していく計画だ。
今後、システムの発展を通して「消防施設の履歴管理システム」を導入し、消防施設の経過年数別に主な管理事項及び消防施設別の耐用年数に対する基準も設ける予定だ。