ソウル市が未来の重点分野として注目しているバイオ医療産業の前哨基地となる「ホンヌン(洪陵)バイオ医療クラスタ」の第一段階の骨組みが完成した。
ソウル市は、バイオ医療創業をサポートするコントロールタワー「ソウルバイオハブ」(トンデムン(東大門)区フェギロ117-3)の3つの建物工事をすべて終え、バイオ医療産業の育成に本腰を入れるという旨を発表した。
「ソウルバイオハブ」は、ホンヌン(洪陵)クラスタの中心的施設となる予定。ここは創業5年以下のバイオスタートアップ企業を支援する施設で、67社のバイオ医療スタートアップ企業が入居する。現在、研究開発・コンサルティング・投資の誘致など事業全般においてオーダーメイド型支援プログラムを実施しており、大学・病院・研究所・地方のクラスタなど関係機関との協力を得ながらバイオ創業のエコシステムにおいて中心的な役割を果たしている。
ここには現在、教育やコンサルティングなどスタートアップ企業の成長と事業化を支援する「産業支援棟」(2017年10月)、研究開発(R&D)を支援する「研究実験棟」(2019年4月)があるが、次いで2019年11月5日火曜日、協業・コミュニケーションのための「地域開放棟」をオープンする。
ソウル市は5日(火)、パク・ウォンスン(朴元淳)ソウル市長をはじめ、大学・病院・研究所などのホンヌン(洪陵)関連機関、グローバル企業、バイオ産業団体など200人余りが参加する中、「地域開放棟」の開館式を開催し、オープニングイベントや企業の入居歓迎式を行う。
開館式では ①ソウル市所在の9つの主な病院とバイオ産業の5大協会・団体との業務に関する提携締結式 ②ソウル・イノベーション・クィックファイアー・チャレンジ授賞式 ③グローバルイノベーションフォーラムなどが行われる。
※ ソウルバイオハブの現況(バイオ医療分野のスタートアップ企業を支援する施設)
① 産業支援棟(2017年10月開館):入居空間及び教育・コンサルティングなどのプログラムを支援する施設
② 研究実験棟(2019年4月開館):共用の研究実験室及び個別のLABなどの研究開発を支援する施設
③ 地域開放棟(2019年11月開館):入居空間及び科学図書館などの協力・コミュニケーションを支援する施設
ソウル市は第二段階として、2020年「BT・IT融合センター」、2021年「グローバル協力棟」、2024年「先端医療機器開発センター」を順に造成する計画である。これらが完成すれば、1960年代における経済成長の中心地であったホンヌン(洪陵)をバイオ産業の前哨基地として再び定着させることができるものと期待される。
これに関してソウル市長は、「ソウル市は未来の重点分野の一つとしてバイオ医療産業に注目し、関連のスタートアップ企業の積極的な創業と研究開発が行われる前哨基地としてホンヌン(洪陵)バイオ医療クラスタを造成してきた」と述べ、さらに「その第一段階としてソウルバイオハブに3つの建物棟を完成した。教育やコンサルティングから研究開発、協業やコミュニケーションなど総合的な支援が具体的かつ実質的に行われるものと期待される。そして第二段階としてホンヌン(洪陵)を1960年代における経済成長の中心地からバイオ産業の前哨基地に変身させるよう継続して努力していく」と語った。
□ 「地域開放棟」オープン式の日程
- 日時:2019年11月5日(火)、09:45~10:55(70分)
- 場所:ソウルバイオハブの芝生広場及び地域開放棟
- 参加対象:ソウル市長、国会議員、市議員、企業、ホンヌン(洪陵)関連機関など200人余り
- – 入駐企業、J&J、Novartis、MSD等全球企業、洪陵大學、研究機構等
□ 写真
ソウルバイオハブ鳥瞰図
地域開放棟