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[2015] 市長挨拶

  • 徹底した「備えあれば憂いなし」の精神で 安全を習慣化しましょう。

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    サンワンシムニ駅地下鉄追突事故から1年…「地下鉄安全対策現場点検」

    日付 2015年4月30日 | 場所 ソウルメトロ本社6階政策会議室

    ちょうど1年前のことだと思いますが。去年5月2日、サンワンシムニ駅の地下鉄追突事故のヒヤリとさせられる場面が、未だに脳裏に残っております。ソウルメトロ役職員の皆様、ソウル市幹部職員の皆様、これまで夜遅くまでフォローアップのために努力されてきたことを高く評価するとともに、労いのお言葉を伝えたいと思います。

    この場はまさにあの日のことをしっかり胸に刻み、二度とそのようなことがないよう、徹底的に点検して備え、実践に移すことを誓い合う場でございます。私は、市民の安全より重要なものはないと思っております。安全の反対語を単純に事故だと思ってはなりません。市民の安全、幸福を守る唯一の言葉であるからです。「盗人を見て縄をなう」という諺がありますが、私は逆に何かが起こってからでも、準備はすべきだと思います。これまで様々な努力を重ねてきましたが、実行されていないことが20~30%に上ります。もちろん、費用の問題もありますが、後になって同じ事故が再び起きたとき、費用のせいにするわけにはいきません。理由の如何に関わらず、二度とこのようなことがないよう、対策を立てるべきだと思います。

    最近、イ・スンシン(李舜臣)将軍に関する話が話題となっています。ドラマ『チンビロク(懲毖録)』、ご覧になっていますよね。23回戦って23回勝利を収めるとは、イ・スンシン将軍ほど偉大な英雄はいないと思います。お金がなければ環境にも恵まれず、政府からの支援もない最悪の状況の中で、一回も負けたことがありません。これは現在の私たちにも、できないことではないと思います。備えあれば憂いなし、そのためには徹底的に準備して全ての状況を自分のものにするという、そういった完ぺきな体制が整っていなければなりません。

    サンワンシムニ駅の地下鉄追突事故当時、このような話をたくさん耳にしました。事故は一つ、二つのミスで起こるわけではなく、10個、20個の要因が重なって起こるものだと。ミスが積み重なって、そのような事故が発生したわけです。先ほど「ヒューマンエラー」という言葉が出ましたが、人間であるかぎり、完ぺきな人はいません。私が事故の1ヵ月前にソウルメトロを訪ねたときも、安全だと聞きました。しかし、実際には事故が起こってしまいました。そのため、二重、三重、五重、十重の備えが必要だと思います。一つのミスがあったとしても、すぐ事故になるものではないからです。

    そこで、システムの整備が不可欠だと思います。様々な改善を行っておりますが、今回議会では運賃引上げに関する議論もありました。もし運賃引上げが実現すれば、そこから得る収益のほとんどを、まず「安全措置10大改善方策」のうち、費用の問題でできなかったことに直ちに投入して、先ほど60%とおっしゃった安全度を、100%にしていただきたいと思います。

    メトロの職員たちも最悪の状況で、また劣悪な環境の中で最善を尽くしていると思います。一日に何千回、何万回地下鉄が行き来する中で、何の事故も起きず一日が過ぎると、ほっとして胸をなでおろします。皆様も同じ気持ちでしょうね。考えてみればそれは奇跡のようなもので、仕事に一生懸命に取り組んでいることを意味します。問題は、日ごろから頑張って劣悪な環境の中でも献身的に仕事に臨んでいても、一回の事故で全てが台無しになりかねないということです。いくら自分を犠牲にして献身的に仕事をしていても、たった一回の事故、それを防ぐことができなければ、全ての努力が水泡に帰すということを念頭に置き、一回の事故も起こらないように、万全を期すことをお願い申し上げます。ありがとうございました。

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