「歩道10戒」発表の記者説明会
日付 2014年 12月15日 | 場所 ソウル市庁ブリフィングルーム
本日、早朝から金融産業諮問団会議が開かれました。外資系金融機関で働く方々から、金融産業におけるソウル市の国際競争力について、批判的な意見が多く出されました。その一方で、口を揃えておっしゃる話が、ソウルは外国人が暮らしやすく、訪問しやすい都市になったということでした。ずいぶん改善されたということですね。ところが、私はそう思いません。
まだまだ道のりは遠いです。市長がそこまで細かく介入するのか、と言う人もいるかもしれませんが、私は見過ごすことができません。歩道ブロック、歩道、車道などが、都市の最も基本になると思います。基本インフラですね。インフラ中のインフラです。そこで本日、私はこの場に立ちました。ソウル市はすでに「歩道ブロック十戒」を発表しています。それこそ歩道60年の慣行を打破するために、2012年4月に発表しました。あれから2年8ヶ月が過ぎました。ソウル市の歩道ブロックは、確実に変わっています! 皆様も同意しますよね。
多分感じていらっしゃると思います。歩道ブロック工事の「実名制」、歩行安全ヘルパー、歩道ブロック工事のクロージング11など、これらの多様で具体的な措置が行われ、多くの成果が出始めています。これからも歩道ブロック工事の職人を育成し、品質管理システムを高めて、精度の高い歩道ブロック工事が定着されるように、最善を尽くしてまいります。
歩道ブロック工事についての市民の満足度を調べたところ、2013年60%から2014年10月には78%までに上昇しました。ならば、ソウル市民の歩行権は完全に保証されているのでしょうか。そこで、ソウルの歩道ブロック環境実態についても調べてみました。数多くの歩道ブロック施設物や分散された管理システム……。ソウル市には110万個のありとあらゆる施設があります。スマートフォン時代なのにまだ残っている公衆電話、複雑な照明柱や信号柱、歩行者の通行を妨げる換気孔、車椅子やベビーカーが乗り越えにくい高い段差、狭い歩道の分電盤、歩道に置かれた不法残置物などがそれです。特に、歩行者の安全を最も脅かす、歩道上の不法駐停車やバイクの不法走行問題は、早急に改善すべき最重要課題だと思います。歩道上を車やバイクが走るなんて、いったいどういうことなのでしょうか。
歩道は人が通る道です。私たちは様々な問題について、その原因と対策を考えてみました。第一に、歩道施設物の管理システムとマニュアルの不在です。海外都市のように横型設計マニュアルを作成し、道路管理部署の総括機能を強化しなければなりません。第二に、歩道上の不法行為に対する実効性のない取り締まりです。取り締まりを強化しながら別途の対策を用意して、自主的な整備を誘導しなければならないのですが、それができませんでした。第三に、これまで歩道環境管理への市民や専門家による参加が充分ではありませんでした。市民参加、官民ガバナンスの実現で、多くの市民と専門家の意見を聞き取りしながら、情報を共有する必要があります。ソウル市民に歩行権を返すために、「歩道10戒」をまとめました。もう歩道ブロックのレベルを超え、歩道全体に対する10戒を、私たちがご用意しました。