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[2015] 市長挨拶

  • 地方政府と地方議会は車の両輪

  • [2015] 市長挨拶 SMG 1,856

    第1回 ソウル市議会 国際カンファレンス
    日付 2015年2月10日 場所 ソウル市庁多目的ホール

    こんにちは。皆様、お会いすることができて嬉しいです。ソウル特別市長のパク・ウォンスンと申します。チョン・イファ国会議長、そしてパク・リェハク議長をはじめとするソウル市議会議員の皆様、ウルリヒ・カルペン世界立法学会副会長、チョイ・マサ元シアトル市議員、アンカラ、北京、バンコク、ウランバートル、ハノイからお越しくださった議会関係者の皆様、全国各地からお越しくださった地方議会議員の皆様と関係者の皆様にソウル市民を代表して歓迎と感謝申し上げます。

    同時に、「財政健全性のための地方議会の役割」をデーマに論議する第1回ソウル市議会国際カンファレンスの開催を心よりお祝い申し上げます。

    地方政府と地方議会との関係は、「車の両輪」に例えられることが多いです。これは地方政府と地方議会が住民にとっては必ず必要な存在であると同時に、互いに協力しなければ前進することができないという意味を持っています。住民の生活と密接な関係にある地方政府の役割が大きくなっていくにつれて地方議会の役割も重大になっています。

    大韓民国の地方自治は30年ぶりに復活して今年で24年目を迎えています。人に例えれば、成人となり、そろそろ独立を準備する時期に当たるでしょう。しかし、まだ財政や組織等、様々な面で中央政府に依存しているか、もしくは規制を受けているのが現実です。

    特に、我が国の地方政府の財政状況は非常に悪いです。財政自立度は毎年減っていく趨勢ですが、その一方で福祉、安全等、地方政府が支払わなければならない予算は毎年大幅に増加しています。したがって地方財政の危機と見ている方もいらっしゃいます。この根本的な原因は国税に偏っている租税体系にあります。現在国税と地方税の比率は8:2ですが、中央と地方の税出の比率は4:6です。地方政府が必要とする財政を中央政府に依存するしかない構造になっています。少なくともOECD先進国のように、国税と地方税の比率が6:4になって初めて地方政府が住民に円滑な行政サービスを提供することができます。

    海外でも経済不況と福祉支出の増加等で多くの地方政府が財政危機の状態にあります。ある国では地方政府が破綻する事例までもありました。地方政府の財政健全性の問題はある一つの国家だけが経験する特殊な問題でなく、世界各国に共通している現状です。どうか本日お越し下さった皆様が地方財政の危機を克服できるよう様々な方案について深度ある論議と慧眼を集めてください。

    本日、この場には海外からも多くの方々がお越し下さいました。ソウルは一年に1,000万人以上の外国人が訪れる世界的な観光都市です。特に、ここソウル市庁の周辺にはソウルの真面目を感じることができる名所が多いです。朝鮮時代の王宮だった景福宮をはじめ、その北側には韓国固有の家屋である韓屋が保存されている北村韓屋村、横町の情趣が感じられる西村は行って見る価値がある場所です。ソウル市はこのようにソウルならではの歴史や伝統、生活のストーリーがある場所を探し、ソウルのストーリーを作って皆様に紹介しています。皆様、大変お忙しいとは存じますが、少しでも時間を作って周囲を見回しながら余裕を満喫し、素敵な思い出を作ってください。

    第1回ソウル市議会国際カンファレンス開催を改めてお祝い申し上げます。これからも地方議会レベルでの活発な国際交流が続き、地方財政問題について国内はもちろん、海外都市との協力と活発な論議の場が持続的に設けられることを希望します。ありがとうございました。

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