貧困、飢餓、保健、教育の不均衡、男女不平等、エネルギーの枯渇、雇用不足、気候の変化、所得格差などは他の第3の世界の問題ではなく、今現在の私たちの地球が直面している全地球的な“一般的な”問題です。

国際社会はこのような問題の解決に努力するため、2001年から2015年までの「新千年開発目標(Millenium Development Goals、MDGs)」を設定し、次第に意味のある発展を遂げました。しかし、まだ問題の解決に向けて越えなければならない山が多いということは誰も否定できない“不都合な真実”です。例えば異常気象によって自然災害は日増しに深刻化し、貧困とともに所得の不均衡のために二極化が深刻になり、まだ地球のどこかでは教育の機会を受けられない子どもたちがおり、女性の社会参加率は未だに多くの改善が必要なのが現実です。このような問題が続けば私たちの未来世代には希望がなくなり、今の時代を生きている人たちもやはり暗い現実を生きていかなければならないでしょう。

国際社会はこのような認識と問題解決を促進するために、2015年9月に米ニューヨークUN本部に190あまりの首脳が集まり、17の目標(Goals)で構成された「2030持続可能な開発のための2030アジェンダ(The 2030 Agenda for Sustainable Development)」を満場一致で採択しました。これは2030年まで国際社会が共同努力を通じて達成すべき持続可能な発展目標(SDGs)で、問題解決に向けた努力を自らしていかなければならないという意味を含んだものです。

ソウル市はこのような努力の一環として、来る6月8日から10日までソウルで「持続可能な発展目標のための都市政策共有国際フォーラム」をUN ESCAP(国連アジア太平洋経済社会委員会)、CityNet(人間定住のための地方政府ネットワーク)と共同で開催することにしました。MDGsの履行において都市と地方政府の役割と責任が重要という評価を受けてきたように、SDGsの履行と達成のためにも都市と地方政府が非常に核心的位置にあるということは何度強調してもしすぎることはありません。特に、全世界の人口の50%以上が都市に居住しているという点を考慮すると、都市の役割は一層重要といえます。

　「持続可能な発展目標のための都市政策共有国際フォーラム」では様々な都市問題の解決に向けた共同努力として、持続可能な都市発展政策について様々な意見交換と先進的なノウハウの共有、関連する最新情報と技術の共有、都市間の協力のためのパートナーシップの構築などが行なわれる予定です。ソウル市は本フォーラムに様々な利害関係者たちが積極的に参加して建設的な議論を進め、全地球的問題解決に中枢的な討論の場となるフォーラムになるように一生懸命準備する計画であり、皆さんの多くの関心や積極的な支援をお願いします。

1. 日時
– フォーラム： 2016年6月8日（水）~6月9日（木）※展示広報館の運営
– 現場見学： 2016年6月10日（金） ※海外参加者対象

2. 場所：ソウル市庁新庁舎（開会式：8階多目的ホール）

3. 参加対象：国内外の市長及び都市政府代表団、国際機関、研究所、NGO、民間企業、市民など

4. 主要プログラム

5. 事前登録
– 方法：ホームページを通じたオンライン事前登録 (http://urbansdgplatform.org/seoulforum/)
– 期間：2016年4月26日（火）~ 5月19日（木）
– お問い合わせ： urbansdg.regi@gmail.com