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[2011] 市長挨拶

  • 韓国語は私たちの「魂」です

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    公共言語を正しく使う業務協約式挨拶

    月日:2011年11月22日 会場:ソウル市庁西小門庁舎懇談会場

    こんにちは。パク・ウォンスンです。ソウル市の公共言語を正しく使う業務協約式においてご挨拶できてとても嬉しく、感謝いたします。これまで私もどうしたら韓国語をもっときちんと使えるだろうかと考えることが多くありました。

    近頃は同じ韓国語の中でも言葉の種類が本当に多いですね。まず、世代ごとに使う言葉が違うでしょう?インターネットや携帯電話が発達して、略語も、仲間同士で使う言葉もたくさんあります。顔文字といって2千種を超えるイラストを使って思いや感情を相手に伝えることができます。だからそれを活用できない親世代は、よほど歯がゆい思いをしているでしょうし、子どもたちもそのような大人と話そうにも全く通じず反応も遅いのでもどかしく思うでしょう。

    また、子どもたちの言葉遣いが悪いと心配する人も大勢います。私もびっくりする時がたくさんあります。市長になる前はほとんどいつも公共交通機関を利用していました。その時、周りで子どもたちが騒々しく遠慮なしに悪口を言っているので、私も大変心配していましたが、子どもたちを叱るのは少し先送りすることにしました。大人たちの言葉遣いも良くないと感じる場合が多いためです。このような場合は、大人たちがまず手本を示さなければならないと思います。

    ところで考えてみると、大人の個々人の問題でもありません。官公庁の問題のほうが大きいです。 実際、適切に書き換えられる韓国語が見つからないせいもあるでしょうが、それでもそのまま放っておくには、国籍不明の外来語が混ざった新造語が多過ぎます。努力が足りなかったと思わざるをえません。私たちが反省することが多いので、この場で例をあげることはしません。

    1970年代に英国リバプールでどんなことがあったかと言うと、難しい案内文を理解できずに暖房費を申し込めなかった貧しい市民が凍え死んだ事件がありました。この事件に衝撃を受けた一人の女性が中心となって「分かりやすい英語を使いましょう(Plain English Campaign)」という運動が始まりました。その運動はヨーロッパ全域、アメリカにまで広がりました。それだけではありません。私たちの己未独立宣言文をご存知でしょう?3.1独立万歳運動の時に宣言した宣言文です。この宣言文の盲点は何だか分かりますか。それは国民が聞き取りにくい漢文だったことです。「吾等は慈に…」で始まるのですから。それで波及力が少なかったのです。

    そうです。言語はただの手段ではありません。精神です。ぴったりの言葉で「魂」とも言い換えられます。韓国語は私たちの「魂」です。最近人気を集めている連続ドラマがありますね。「根の深い木」のおかげで「セジョンデワン(世宗大王)」の業績が再評価されています。世宗大王は単に韓国の文字を発明されたのではなくて、知識革命をされたのです。訓民正音は最高の贈り物になったのです。知識と情報を共有できる手段であり、民と心を通わせることができる最高の道具となったことでしょう。しかもとても平等な。

    さあ、今後ソウル市でも私たちの「魂」を少し取り戻したいと思います。困難が多いということはよく知っています。私も仕事をして討論する時にいきなり外国語が口をついて出てきます。難しいです。難しいことではありますが。

    それでも最善を尽くします。特にその間努力された市の担当職員と該当専門機関の専門家の皆さんの労苦を知らない訳がありません。本当に感謝しています。お疲れさまでした。これからもよろしくお願いいたします。これからは本当に協業が重要ですから。

    今日ご参加くださった、国語の柱である国立国語院院長、ハングル学会会長をはじめとする国語専門機関、民間企業・市民団体の代表、ソウル市行政用語純化委員会委員、韓国語を大事にする大学生の代表の皆さん、よろしくお願いいたします。これが出発点だと思って、再び努力してください。私も、またソウル市も誓いを新たにします。ありがとうございました。

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