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環境/エネルギーニュース

  • 世界164都市の長 持続可能な都市の発展を目指しソウルに集結

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    市長(66都市)、副市長(13都市)、代表団(85都市)で構成されるたICLEI(国際環境自治体協議会)加盟164都市が、「2015ICLEI総会」への参加手続を済ませました(3月11日現在)。

    2015ICLEI総会は、4月8~12日にトンデムン(東大門)デザインプラザ(DDP)やソウル広場などで開かれます。ICLEIは、持続可能な都市の未来に向けた国際的地方政府ネットワークで、1990年の設立以来3年ごとに加盟都市で総会が開かれており、今年のソウル総会で9回目を数えます。

    今回のソウル総会には約2千人が出席し、持続可能な発展に関して世界レベルの議論が行われる予定で、その結果は今年12月の気候変動枠組み条約(UNFCCC)締結国会議に提示され、世界的な実践方針が定められる非常に意義深い総会になる見通しです。

    参加が決まった都市の中で、世界的に有名な環境先進都市が目を引きます。2014年の欧州グリーン首都に選定されたデンマーク「コペンハーゲン」やドイツの環境首都で世界の環境都市の見本である「フライブルク」、2008年に英国最高のエコシティに選定された「ブリストル」、2007年に欧州委員会の「持続可能なエネルギー賞」を、環バルト海都市同盟の「最高の環境実践賞」を受賞したスウェーデン「ヴェクフォ」などがその代表です。

    これらの環境先進都市は、二酸化炭素削減に向けた「代替エネルギー」「環境にやさしい建物」「自転車の活性化」「リサイクル」「市民と市議会の共存」という共通のキーワードを中心に様々な環境政策を実践しており、韓国内外が注目すべき都市です。

    2015ICLEI総会の詳細を見る →

    公式ホームページ worldcongress2015.iclei.org → worldcongress2015.iclei.org

    完全木造建築建設プロジェクトでグリーン都市を目指すスウェーデン「ヴェクフォ」

    森と湖に囲まれた人口約8万人のスウェーデン・ヴェクフォは、世界で最も先進的な環境保護政策を施行する都市で、各国から視察団が訪れることで有名です。ヴェクフォのエネルギー消費量全体に占める再生可能エネルギー(代替エネルギー)の割合は50%に上ります。EUの再生可能エネルギー使用率の目標が2020年までに20%まで引き上げることであることを踏まえれば、いかに先を行っているかおわかりでしょう。1人当たりの二酸化炭素排出量も、1993年~2006年に30%削減、2010年までに50%、2050年までに70%削減が目標です。こうした取り組みが欧州委員会に高く評価され、2007年に欧州再生可能エネルギー賞を受賞しました。

    ヴェクフォは現在、完全木造の多世帯住宅(8階)を建設するプロジェクトを推進しており、向こう10~15年間で共同住宅1,200戸を建設する計画です。床から壁、天井、エレベーターに至るまで全て木材を使用します。完全木造は、コンクリートや鋼鉄とは違い、生産エネルギーが必要なく二酸化炭素を吸収するため、環境保護に優れているといえます。

    ヴェクフォでは、住民が自主的にゴミを20種に分類して市庁のリサイクルセンターに排出し、生ゴミは乾燥させて週に一度機械で粉砕して花壇などに肥料としてまくなど、市民と市が主体となって再生可能エネルギー事業を推進しています。

    世界的なグリーン都市の見本、ドイツの環境首都「フライブルク」

    グリーン生態都市の世界的なモデルとして多くの都市がベンチマーキングするドイツの環境首都「フライブルク」は、ドイツ南西部に位置する人口22万人の中小都市です。この都市は早くから、持続可能な環境、太陽光電池、バイオテクノロジーの開発に重点を置き、市民の暮らしの質と都市の競争力を高めてきました。

    フライブルクがグリーン都市を目指す第一歩となったのが脱原子力エネルギー・キャンペーンです。1970年代、原子力発電所建設計画に住民全員が反対し、数多くの民間環境団体が結成されました。彼らは積極的に市議会を説得し、核エネルギー発電から太陽エネルギー発電への転換に心血を注いできました。

    1986年に市議会はソーラーエネルギーを新たな主要エネルギー源にすることで合意し、太陽光発電の普及に注力してきました。そうした取り組みの結果、1992年のドイツ環境首都コンテストで優勝し、ドイツの環境首都に選定されました。フライブルクでは、欧州最大の国際太陽エネルギー見本市(インターソーラー)が毎年開かれているほか、数多くの博覧会とシンポジウムが開かれています。また、太陽エネルギー関連の主要国際機関が多く所在しています。他にも、市庁、学校、ビル、個人所有の建物の外壁に設置された太陽光施設は、フライブルク全土に分布しており、特に、サッカー場「バデノヴァ・スタジアム」は、世界初のエネルギー自給型スタジアムで、屋根の上に設置された集熱板で太陽熱を吸収し、熱と電力を供給しています。

    ‘08年英国最高のエコシティ「ブリストル」

    中心部に40万人、郊外を合わせると100万人の生活圏を形成するブリストルは、かつては貿易港として発展し、近代はハイテク産業都市に様変わりしました。もちろん、産業廃棄物の処理など多くの問題を抱えていました。そんな都市が2008年に英国の「持続可能なグリーン都市」第1位にランキングされました。それだけ市議会の環境行政が大きな成果を上げたからです。

    特に、ゴミの処理問題においてブリストルは大きな成果を上げました。ブリストルではゴミを埋めません。各州ごとの生ゴミリサイクル・分別収集システムが構築されています。それによって多くの人がこれまでいかに多くの生ゴミを出してきたかを知り、その結果、市民の食料品の購入パターンに変化が生じました。そうして2007年には1人当たりのゴミの量が2003年に比べ18%減りました。これは欧州グリーン首都を競ったハンブルクやストックホルムに比べて約2倍の数値です。

    一時交通渋滞が激しかったシティセンター公園「クイーンズ・スクエア」は、1990年から車両の通行が禁止されました。路地の入口のほとんどには車両進入禁止を示す鉄柱が置かれています。車両よりも自転車や徒歩で中心街を通行してもらおうというものです。市民の便宜を考慮し、自転車の駐輪スタンドや自動レンタル施設も設置されています。

    ‘14年欧州グリーン首都、デンマーク「コペンハーゲン」

    人口115万人のデンマーク・コペンハーゲンは、EC(European Commission)が主管する「2014欧州グリーン首都アワード」で、英国ブリストルやドイツ・フランクフルトといった欧州17都市をおさえて最優秀都市に選定されました。

    コペンハーゲンは、特に「グリーン革新」と「グリーン交通システム」で大きな成果を上げ、持続可能なグリーン競争力を高めようと、企業と大学、そして市民団体と積極的に協力するなど、グリーン都市のモデルを提示したという評価を受けています。

    コペンハーゲンは、1970年から「低炭素都市」プロジェクトを推進し、世界のグリーン都市の成功モデルと称されてきました。また、2007年には世界で初めて「2025炭素中立都市計画」を取りまとめ、2025年までに世界初の炭素中立都市になることを目指しています。

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