ソウル市とソウル文化財団は、バンコク、東京、台北など、アジア主要都市の文化政策家や行政家が出席する「2018アジア都市文化フォーラム(ACCF)」を、9月5日から7日までソウルで開催すると発表した。
2017年にソウルで初めて開かれた「アジア都市文化フォーラム」は、アジア各国のネットワークを通じ、各都市の事例を共有することによって、政策の対案を模索し、都市の持続可能性を高める目的でスタートした。第1回のフォーラムは「生活文化による都市の活力」というテーマで行われた。
2018年は、東京、香港、台北、バンコク、フエ(ベトナム)の都市計画専門家、文化政策家を招き、ソウルの文化集積現場のツアーや事例の共有、公開セミナーなどを通じ、文化によって都市を持続可能にする条件と政策課題について、議論を深める予定。
公開政策セミナーは、6日(木)の午後2時から聖水洞のバイサンで、2つのセッションに分けて行う。同セミナーのテーマは、▲都市空間における文化の集積現象と条件▲文化が集積する場所を作るための政策課題の2つ。このセミナーは、一般人にも公開するプログラムとなり、ソウル文化財団ホームページや公式フェイスブック、ユーチューブ・チャンネルを通じて世界中に生中継される。
公開セミナーの第1セッションでは、延世(ヨンセ)大学国際大学院のモ・ゾンリン教授が基調講演してから、ルート・インパクトのホ・ジェヒョンCEO、ロンドンBOPコンサルティングのLucy Minyoコンサルタント、台北市文化創造開発局のJiang Meng-Fang副部長、DAELIM MUSEUMのハン・ジョンヒ室長がパネルとして出席し、各都市の事例を発表する。第2セッションでは、漢陽(ハニャン)大学建築学部のソ・ヒョン教授の基調講演に続き、東京芸術委員会の吉本光宏理事、バンコク都市マッピング・再開発本部のWanraorawee Thanakanya都市計画専門家、香港アート・スペースOi!のIvy Linキュレーターが各都市の事例について発表する。最後に、秋渓(チュゲ)芸術大学文化芸術経営大学院のパク・ウンシル教授、ソウル工芸博物館のキム・ジョンファ総監督を含むパネルの総合討論と質疑・応答の時間が設けられている。
詳しくは、ソウル文化財団のホームページ(www.sfac.or.kr)で確認することができる。(お問い合わせ:02-3290-7133)
ソウル市文化本部のソ・ジョンヒョプ本部長(ソウル文化財団代表理事職務代行)は、「都市空間は、単にハードウェアの施設に人々が集まった集合体のわけではなく、人々を引き寄せ、疎通し、成長していく有機体といえる。今回のフォーラムが、都市空間に魅力的なアイデンティティーを与える上、それを持続できるようにする各都市の独特かつ多様な事例を共有し、議論する機会になってほしい」という。
都市 | 出席者 | 所属(職名) | |
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1 | バンコク | Wanraorawee Thanakanya |
バンコク市都市マッピングおよび再開発部の都市計画家 |
2 | バンコク | Apichaya Nantaratip |
バンコク市文化本部広報チーム |
3 | 台北 | Cheng, Li-Chih | 台北市文化本部の行政官 |
4 | 台北 | Jiang, Meng-Fang | 台北市文化創造開発局の副部長 |
5 | 香港 | Ivy Lin | 香港アート・スペースOi!のキュレーター、香港政府余暇文化事務所 |
6 | 東京 | 吉本光宏 | ニッセイ基礎研究所社会開発研究所長、 東京芸術委員会の委員 |
7 | トゥアティエン・フエ | Thanh Phu Dang | トゥアティエン・フエ人民委員会外交委員会の秘書 |
8 | トゥアティエン・フエ | Phan Ngoc Thon | トゥアティエン・フエ人民委員会の議長 |
9 | ロンドン | Lucy Minyo | BOP Consultingのコンサルタント |
2018アジア都市文化フォーラム・ポスター | 2018アジア都市文化フォーラム公開セミナ・ポスター |
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