ソウル市は2007年から都市マーケティングの一環として、ソウルをロケ地として映像制作することを支援する「外国映像物ロケーション支援」を始めたが、これまでに日本・アメリカ・フランス・マレーシア・タイなど、17ヶ国計97篇の映像物がソウルで撮影されている。今年9月に公開予定の映画「ボーン」シリーズ第4作の『ボーン・レガシー(The Bourne Legacy)』もソウルを舞台に撮影され、人々の関心を集めている。
ソウル市は、2011年の撮影件数が4年前に比べ2倍以上増加したと8月13日(月)に調査結果を発表した。確かに2010年から、マレーシア・中国・シンガポール・タイ・インド・フィリピンなどのアジア各国のソウルロケが本格化しており、これらの国々によって撮影された映像物は、ソウルで撮影される映像物の件数の25%を占めるまでになっている。
これまでにソウルでロケが行われたものとしては、2009年にタイで公開された映画『ハローストレンジャー(Hello Stranger)』がある。これは130万人の観客を集め、大ヒットとなった。また、今年の6月にフィリピンで公開された映画『キミドラ&テンプル・オブ・キエミ』の第2作には、約137万人の観客が動員され、「ソウルロケ=大ヒット保証」という認識が広がりつつある。今年上半期には10篇の外国映画やテレビ番組がソウルで撮影を終え、現地で放映されている。このほか、インドネシアのテレビラマ、フランス・アメリカのドキュメンタリーなどもあり注目されている。
ソウル市が行っている「外国映像物ロケーション支援」は、ソウルで撮影中の外国映像物に対して「インセンティブプログラム」を実施するものである。その内容は2点あり、まず、ソウルで使われた制作費のうち最大25%まで(上限は1億ウォン)を現金で還元する制作費に関する支援である。次に、航空費・宿泊費・ロケコーディネートなどを支援するロケーションスカウト費用に関する支援である。ソウル市は、外国映像物のロケ地としての地位を確立していくために、今後も継続してサポート政策を繰り広げていく計画である。