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プレスリリース

  • 5月20日オープン、国内初の高架歩行路「Seoullo 7017」

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    – ソウル市、グランドオープンに先立ち「Seoullo 7017」上部を初公開、今後の運営方針も発表
    – 四通八達の歩行都市へのティッピングポイント…市が直営管理、警察・消防と協力関係を構築
    – 耐震等級1、最大5万人まで通行可…PM2.5、台風、大雨などの災害に予防段階から対応
    – 人形劇、作品展示、公演、体験など文化コンテンツ施設8か所…見所満載の楽しい空間に
    – 高架上部や万里洞広場で四季の祭り、街頭芸術祭り、ファーマーズマーケットなど年中イベント開催
    – 5月20日(土)午前10時から全面オープン…午後7時半からオープニングセレモニー、ライトショーや市民合唱団の公演も


     

    □ 漢江の奇跡と言われる韓国近現代の歴史を45年間ともに歩み、ソウルの産業発展を支えてきた「車道」ソウル駅高架が、5月20日(土)自然と調和をなす韓国初の高架歩道橋「Seoullo 7017」として生まれ変わり、再び市民に開放される。ソウル駅高架は、70年代の産業化の遺産ともいえる最古級の道路構造物で、安全性評価ではD級判定を受けた。

    5月20日オープン、国内初の高架歩行路「Seoullo 7017」

    < 四通八達の歩行都市へのティッピングポイント…市が直営管理、警察・消防等と協力関係構築 >

    □ オープンと同時に「Seoullo7017」は、自動車が通行できない「歩行者専用道路」となる。また、会賢駅、南山歩道橋、ソウル駅広場、青坡洞、中林洞などを17の陸橋でつなぐほか、周辺500メートル以内に4言語(韓、中、英、日)の案内標識を設置することで、断絶されていた都市との往来を再活性化する。市は、「Seoullo7017」が、どこへでも自由に行き来できるソウルの歩行天国へと様変わりする、ティッピング・ポイントの役割を担うだろうと発表した。

    □ 市は、緑の都市局に担当組織(Seoullo7017運営団)を立ち上げ、「Seoullo7017」に関する安全、清掃、植物管理、プログラムの運営などの直営管理を行う。また、警察、消防、 韓国鉄道公社、ホームレス支援センターなどと協力体制を構築するとともに、集会や投棄など、考えられるあらゆる事態に対応する3ステップ(予想→発生→事後管理)の管理マニュアルを作ることにした。

    □ ソウル市は、市民への開放に先立ち、25日(火)、現在9割方工事が完了し、仕上げ段階に入っている「Seoullo7017」の上部を初めて公開し、安全・防犯計画や自然災害、災難への対応、植物管理、観光・便宜施設の管理、文化・祭典関連プログラムなど、今後の運営方針について案内を行った。

    5月20日オープン、国内初の高架歩行路「Seoullo 7017」

    <耐震等級1、荷重耐力最大5万人…PM2.5 ・台風・大雪などに予防段階から対応>

    □ 安全:「Seoullo7017」の大前提となるキーワードである。事業費総額597億ウォンのうち、40%以上を高架の安全補強に投じるほど安全を最優先し、耐震等級1、安全等級Bを確保した。規模6.3~6.5の地震にも耐えられるよう設計され、約5万人(体重70キロの成人基準)まで同時に収容することができる。橋の欄干は、海外の主な歩行路における欄干設置事例(最大1.2m)より高い1.4mを規定とし、29の防犯カメラを設置し管理事務所で常時モニタリングを行うなど、落下事故や物の投げ捨て防止にも万全の体制を整える。

    □ 防犯:警備要員16人を24時間体制で配置し、常時安全管理を行うとともに、週末・祝日には10人を主な出入り口に追加配置することで露天商の無許可営業を根本から排除する。また、ホームレス対策として、希望支援センターなど周辺の支援団体と協力し、飲酒行為や他のの訪問客への迷惑行為を防止する。

    □ 例えば、利用者のモニタリングを通じて利用客の急増(瞬間利用客5千人以上となる場合)が予想される場合は案内放送を行い利用の自制を促す。瞬間利用客が5千人を超えた場合、メインロードへの進入を制限し、3千人程度まで利用客が減少するまで持続的に入場制限を行う。高架下への物の投げ捨てについては、現場を撮影後警察に通報し、関係法令により過料を科すなど行政処分を下す。

    □ 自然災害および災難への対応:PM2.5、黄砂、強風、台風、大雨、大雪に備え、予防段階から段階的に対応していく。

    □ アレハンドロ・ザエラ=ポロ(海外総監督、プリンストン大学教授)

    PM2.5・黄砂 強風 · 台風 · 大雨 大雪
    予報段階(81~150㎍/㎥)
    • · ・予報メールの発信
    予報段階
    • · 排水路整備、倒木防止策
    • · パラソルなど危険施設の撤去および樹木の剪定
    予報段階
    • · 非常連絡網で連絡
    • · 近隣のボランティアが待機メールを発信
    発令段階(151㎍/㎥)
    • · 利用自制案内文の掲載、案内放送
    • · プログラム運営の取り消し
    強風 · 台風 · 大雨
    • · 倒木発生時の緊急修復
    大雪
    • · 乗用式除雪車2台稼働
    • · 除雪対策班の運営
    • · 歩行者の入場制限(10㎝以上の大雪の場合、除去完了時まで)

    □ 衛生管理:入念な衛生管理で快適な歩行環境を維持する。ごみ箱の設置はカフェなどの便宜施設の内部(合計8か所)のみと最小限にとどめ、利用客が多い場合はごみ箱を5セット(一般ごみ用+リサイクル用)追加配置し、随時回収する。

    □ 植物管理:ヴィニー・マース(Winy Mass)によって、50 228種24,085樹のソウルで生育可能なあらゆる種類の植物が集められた空中樹木園として設計、デザインされた空間であるだけに、植物管理にも万全を期す。市民ガーデナー課程を履修したボランティアの専門ガーデナー60人が、樹木班、野生花班、図鑑班に分かれてモニタリングと植物管理を行う。市が昨年から実施している「ホームレスガーデナー教育課程」で優秀な成績を修めたホームレスガーデナー5人も、期間制労働者として年末まで勤務する。

    5月20日オープン、国内初の高架歩行路「Seoullo 7017」

    <人形劇、作品展示、公演などを体験できる文化コンテンツ施設8か所…見所満載の空間に>

    □ 文化コンテンツ施設(アクティベーター、8か所):人形劇場(タムジェンイ劇場)、庭園管理体験(庭園教室)、街頭ステージ(バラの舞台・モクレンの舞台)、バンバングラウンド、好奇心植木鉢など、645個の円形植木鉢の間に8か所の文化コンテンツ施設を設置し、魅力たっぷりの空間を演出する。
    • ○ Seoullo展示館:鉄道が通るソウル駅近くの上部に約16㎡規模で設置される小規模展示館。ネイバー文化財団が指揮を執り 、ハイレベルな展示会が年中四半期ごとに開催される。会館特別展として、画家チョン・ヘリョン氏の設置美術の展示が予定されている。
    • ○ タムジェンイ劇場(つるの劇場):万里洞広場近くに位置する人形劇場の施設で、ボランティア人形劇団による定期公演、口演童話および人形作り体験(それぞれ週1回)、一人芝居、パントマイム、人形劇招待常設公演(月2回)などが開かれる。
    • ○ 庭園教室:小さな図書館のように、普段は読書や憩いの空間として利用できるようにする。また、家族が作る庭園プログラムなどが常時開催される。
    • ○ バラの舞台・モクレンの舞台:「街頭ステージ」で年中様々な文化行事が行われる。バラの舞台(万里洞周辺)では、家族連れの観覧客のための公演・体験プログラムが開催され、デウ財団・ホテルマヌの連結通路と隣接しているモクレンの舞台(退渓路周辺)では、平日の昼食時間に訪れたサラリーマンや週末の家族連れの地域住民が楽しめる文化・子ども体験プログラムが運営される。
    • ○ バンバングラウンド:2台のトランポリンが設置され、小学生以下の子どもが楽しく利用できる空間として開放される予定。
    • ○ 季節を感じる憩いの場:春・夏には足湯、秋には落ち葉踏みなど季節を堪能できる自然体験プログラムが運営される。
    • ○ 好奇心植木鉢(3か所):高さ3mのオブジェ型の植木鉢で、壁に空いた穴からソウルの観光名所、ソウルの音、ソウルの夕日を映像と音で楽しむことができる。

    □ 商業施設および観光便宜施設(10か所):文化施設以外にも個人観光客が利用できる総合観光情報センター「ソウル旅人カフェ(退渓路交通島)」、約20種類におよぶ公式記念グッズを販売する「Seoulloストア(退渓路入り口)」、ビビンバ・ミニキンパ・韓国風鉄板トースト・韓国のデザートや間食を販売する食堂やカフェ(高架の上部および万里洞広場、合計5か所)などの観光便宜施設もオープンする。これらの施設は、ソウル市の子会社であるソウル観光マーケティング(株)が直接運営する。

    5月20日オープン、国内初の高架歩行路「Seoullo 7017」

    5月20日オープン、国内初の高架歩行路「Seoullo 7017」

    < 四季の祭り、街頭芸術祭り、ファーマーズマーケットなど 高架上部および万里洞広場で年中開催される多彩なイベント >

    □ 万里洞(10,480㎥):以前は中区庁の清掃車の車庫だった空間を、幅40~50m、長さ200mの長方形の緑の広場として再整備。今後は地域活性化の発信地としての役割を担う。広場の北側には四季の祭り(年4回)、ファーマーズマーケット(第2・4土曜日)、ソウル街頭芸術祭り(10月)など様々な行事が開催される。南側では、公共美術作品『ユンスル(太陽の光や月光が反射しきらきら輝くさざ波を意味する韓国の固有語)』を野外劇場として用い、ダンス公演、メディアアートなど多様な文化コンテンツが披露される。

    □ 四季の祭り:「Seoullo7017」を舞台に、季節のテーマに沿ったコンテンツで年4回開催される。今年はオープンと同時に、春の「フラワーフェスティバル(5月20日~27日)」を皮切りに、夏は水遊びイベント「真夏のSeoullo(8月25日~27日)」、秋はソウル街頭芸術祭りと連携した「ウォーキングデー(10月7日~8日)」、そして冬には輝く雪景色を楽しめるイルミネーション祭り「光から世界へ(12月1日~来年2月10日)」が開催される予定。

    5月20日オープン、国内初の高架歩行路「Seoullo 7017」

    < 5月20日(土)午前10時から全面公開―午後7時半からオープニングセレモニー、ライトショーや市民合唱団の公演も >

    □ 「Seoullo7017」は開場日の5月20日(土)午前10時から市民に開放され、12時から24時まで様々な開場記念イベントが行われる。

    □ グランドオープンを知らせるオープニングセレモニー(午後7時から9時半まで)は、ソウル市広報大使のパク・スホン氏が司会を務め、バラの舞台、ユンスル、万里洞広場で行われる。午後7時半からは、美しいイルミネーションが夜を彩る「Seoullo、星を数える夜」のパフォーマンスとライトショーで幕を開け、オーディションで選ばれた地域住民を含む市民40人で結成された「Seoullo7017市民合唱団」の公演でラストを飾る。

    □ また、オープニングセレモニーを皮切りに、6月18日まで1か月間Seoullo7017一帯と万里洞広場で20あまりのイベントや文化プログラムが催される。

    < 工事期間1年半…延べ人員42,827人、建設装備2,415台、鉄筋419トン投入 >

    □ 一方、ソウル駅高架は産業化の全盛期だった70年代、交通難を解消するためにソウル駅の東西を横切る形で建てられた。度重なる改修工事も限界を迎え、老朽化によって車用道路は本来の機能を失い、90年代後半から橋梁の安全性をめぐる問題が浮上した。市は画一的な解体ではなく、歩行路として修復する方法について工夫を重ねた末、2015年、ソウル駅高架の安全性を確保すると同時に「再生」する道を選んだ。そして、国際懸賞設計公募を通じて最終的にオランダの世界的な建築家ヴィニー・マース氏を設計者として選定した。
    • ○ 「Seoullo7017」というソウル駅高架の新しい名称には、ソウル駅高架が誕生した1970年と、歩行路として生まれ変わる2017年に由来して、2度の誕生とそこから生まれた17の道という意味が込められている。

    □ 2015年12月13日の高架閉鎖後、1年半の間、工事人員42,827名(建設・土木、解体、施設設備を含む)、建設装備合計2,415台、レミコン580台、コンクリート3,467㎥、鉄筋419トンが投入された。老朽化した橋脚を補修・補強し、高架上部の古いコンクリート床板327枚(2mX10m)を全て新しいものに取り換えた。強化ガラスで作られたガードフェンス(高さ1.4~3m、延べ長さ2,171m)も全て新しく設置した。

    □ パク・ウォンスンソウル市長は、「Seoullo7017は、全面解体型の都市開発から、再利用できる持続可能な再生型の都市開発へと、ソウルの新しい歴史を刻んでいく象徴的なきっかけになると信じている」とし、「Seoullo7017を触媒として、ソウル四大門内を20分以内で歩いて移動できる世界屈指の歩きやすい都市を目指し、環境改善から大気改善、省エネ、地域経済の活性化、市民の暮らしの質の向上にいたるまで、一石五鳥のビジョンを実践していきたい」と話した。

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