ソウル市は2021年2月25日、3・1運動102周年を迎えることを記念し、ソウル図書館の外壁に「3・1運動は1日で終わったわけではありません」と書かれた「クムセギムパン(夢刻み版)」を新しく掲げた。
ソウルで独立宣言書を朗読し、「独立万歳」を叫びながらデモ行進したことを発端として始まった3・1運動は、3月1日に一度だけ行われたのではなく、1919年だけでも1,700回を超える万歳運動が行われたほど韓国の歴史上最大規模の民族運動であった。
「独立万歳」を叫びながら町内を行進しつつ、独立宣言書や檄文を配布したり、学生たちは同盟休学、商人たちは休業、またストライキや植民統治機構を襲撃するなど、全地域にわたって全階層の人々が様々な形でこの運動に参加した。この独立万歳運動は後に大韓民国臨時政府の樹立及び各種民族運動・社会運動につながり、韓国独立の基盤を造成した。
今回掲げられた「クムセギムパン(夢刻み版)」には、このような歴史的事実に基づき、韓国が独立するまでの全国民の絶え間ない努力と不屈の意志を、当時の独立万歳運動が記録された1919年のカレンダーを形象化して表現した。これは新型コロナウイルスの長期化により苦難を強いられている人々が増え続けている中、このような3・1運動の精神をよみがえらせ、現在の困難に全市民が一丸となって乗り越えようという意志を表している。
さらに、市民が3・1運動の意味を振り返ることができるよう、多様なオンラインコンテンツを企画している。
○ ソウル市を代表するコミュニティポータル「私の手の中にソウル」(
http://mediahub.seoul.go.kr)では、ソウル市民記者による3・1運動に関連したソウルのスポット(ナムサン(南山)イェジャンジャラク、ティルクシャ(DILKUSHA)等)の記事を載せた歴史文化探訪記を発行する。その他、「ソウルサラン」や「ネチング(私の友達)ソウル」、ソウル市のNAVERブログでも3・1運動に関連するソウルのスポットを紹介する予定だ。
○ また2021年3月1日月曜日、市民聴TV(YouTube、NAVER TV)では「3・1運動は悲しい日? 嬉しい日!」というタイトルで、3・1運動を起こしたきっかけ、全国に広まった過程や結果、韓国や海外に及ぼした影響などの歴史的事実についてチェ・テソン講師と共に考え、民主共和国体制の大韓民国臨時政府樹立のきっかけとなった3・1運動の意義について振り返るコンテンツを紹介する。