- 若年層の提案を反映し、相談回数2回→3回(基本2回+モニタリング1回)
- オン・オフラインの金融コミュニティを新設…参加者間での情報共有の場・コミュニティ新設
- 専門家による講演を月1回開催、レベル・テーマ別に細分化した金融教育を毎週提供
- 人工知能(AI)セルフ診断サービスの提供システム、2024年完成に向け準備中
- 1:1財務相談を希望する19~39歳のソウル在住の若年層を対象に、ホームページにて募集
ソウル市が、4月3日(月)午前9時から2023年ソウルヤングテク財務相談への参加者1万人を募集する。資産形成のための個人型財務相談を希望する者のうち、ソウル在住の19~39歳であれば、誰でも青年モンタン情報通にて申し込みできる。
ソウルヤングテクは、若年層が体系的に資産を形成していく力を育てられるよう、若年層に特化して財務相談と金融教育を提供するという、ソウル市ならではの事業だ。今年、事業開始から3年目を迎え、4つの施策を設けてさらにレベルアップを図る。
1つ目は、昨年相談を受けた参加者からの提案を受けて、専門財務設計者1)の1:1個人型財務相談の回数を2回から3回に増やしたことだ。基本的な相談を2回行った後、財務的ルーティンを守る努力をしているのか点検し、実践を促すためのモニタリング相談が1回分追加された。
すでに相談を受けている21~22年の参加者は、従来の相談内容をもとに資産形成が体系的になされているのか確認できる年次相談を、年に2回受けられる。相談の後には、財務状況が改善されたかどうかを見える化した10ページのパーソナル結果報告書も提供する。
相談は、対面と非対面に分けて行われる。対面相談は、居住地や職場の周辺など、参加者が希望する場所を訪問する。非対面相談は、電話、ビデオ会議(ZOOM、Google Meet)、Emailなどから選択して受けられる。
2つ目は、ソウルヤングテク参加者のために、オン・オフラインにおける金融コミュニティを新設したことだ。コミュニティの活性化に向けて支出ゼロチャレンジ、貯金チャレンジなど、若年層の間で流行っている「チャレンジ」を生かしたイベントを開催。財務管理のノウハウや失敗談など、情報交換ができるようにし、参加者が自ら財務管理力を身につけられるようにする。また、専門家と話せる場などを設けることで、参加者間での繋がりをサポートする。
3つ目は、既存の金融教育プログラムをさらに細分化した「ソウルヤングテクアカデミー」の運営である。22年に多くの反響が寄せられたものの、不定期開催だった専門家による講演を月1回定期的に開催し、レベル(初・中・高級)、テーマ(若年層の住居・生活経済・投資・基礎支出管理)ごとにカテゴライズした金融教育を毎週提供する。履修すると修了証書も授与される。
4つ目は、24年からビッグデータ基盤の人工知能(AI)財務診断サービスを提供するため、「ソウルヤングテク財務情報システム(仮称)」の開発に着手したことだ。このシステムでは、個々人の消費スタイル、投資能力の測定などをセルフで診断できる。若年層が経済的に独立する力を育てられると期待される。
ソウル市のキム・チョルヒ未来青年企画団長は、「親の支援がなくても自ら資産を形成できる力を養えるように始めたソウルヤングテク事業が、今年3年目を迎えてさらにグレードアップした」としながら、「魚を与えるのではなく釣り方を教えようとするのが、ソウルヤングテク事業の趣旨である。参加者たちがこの事業を未来へ一歩踏み出すためのチャンスとして捉えてくれたら嬉しい」と述べた。