- パク市長とエカテリナ事務局長、5日の共同記者会見でソウル開催を公式発表
- 開催地選定理由:持続可能な平和に向けたソウルの努力、優れた国際基盤施設などを考慮
- ノーベル平和賞受賞者、市民団体、大学生など約1千人による「平和を語る」国際会議
- パク市長「2032五輪招致への国際的支持を集めるとともにソウルMICE産業発展のモメンタムを作りたい」」
世界の平和構築に尽力した歴代のノーベル平和賞受賞者や機関など、およそ1千人が一堂に会し、世界平和について議論する国際会議が来年ソウルで開催される。ソウル市は、2020年第18回「ノーベル平和賞受賞者世界サミット(WSNPL:World Summit of Nobel Peace Laureates)」の誘致に成功したと発表した。パク・ウォンスンソウル市長とエカテリナ・ザグラディナ事務局長は5日(木)、ソウル市庁で共同記者会見を開き、「ソウル」が第18回目の開催都市に選定されたと発表した。
WSNPL事務局は、「南北平和問題に世界が注目しているなか、持続可能な平和のために努力するソウルは、サミットの趣旨と目的に最も適った都市」とし「戦後の韓国の高度経済成長や文化繁栄、優れた国際会議施設が整っている点などに重きを置いて評価を行った」と述べた。
ソウル市は、ノーベル平和賞歴代受賞者が集まる権威ある国際サミットの開催を通じて、平和都市としてのソウルを世界に発信し、来年開催予定の「第1回ソウル平和フォーラム」を平和を象徴する代表的なフォーラムに育成したいとしている。
ソウル市とWSNPL事務局はこの日、来年の会議を成功させるためにMOUを締結する。特に、来年開かれる第18回のサミットに、ノーベル平和賞歴代受賞者はもとより、安保・平和分野の国際専門家を招き、南北関係と韓半島の平和定着に向け、国内外の関心と力量を集める計画。
パク・ウォンスン市長は「WSNPLの開催を通じて、韓半島の平和に対する国際的な関心を集め、戦争が残した傷跡や分断の歴史を乗り越え、平和の象徴としてのソウルを世界に発信するために準備に万全を期したい」とし「これを好機に、韓半島平和プロセスの推進に拍車をかけ、ひいては2032年夏季オリンピック・パラリンピックのソウル・平壌共同開催の実現に向けた国際的な支持を集めたい」と話す。
歴代開催都市
歴代開催都市
回数 |
開催地 |
期間 |
テーマ |
備考 |
第1~8回 |
イタリア・ローマ |
1999~2007 |
– |
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第9回 |
フランス・パリ |
2008 |
Human Rights and a World without Violence |
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第10回 |
ドイツ・ベルリン |
2009 |
Breaking Down New Walls for a World without Violence |
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第11回 |
日本・広島 |
2010 |
The Legacy of Hiroshima: A World without Nuclear Weapons |
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第12回 |
アメリカ・シカゴ |
2012 |
Speak Up, Speak Out for Freedom and Rights |
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第13回 |
ポーランド・ワルシャワ |
2013 |
Stand in Solidarity for Peace
Time to Act |
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第14回 |
イタリア・ローマ |
2014 |
Peace. Living it!
in honor of Nelson Mandela |
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第15回 |
スペイン・バルセロナ |
2015 |
Advocating for Refugees
Achieving the World Peace |
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第16回 |
コロンビア・ボゴタ |
2017 |
Building roads to peace |
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第17回 |
メキシコ・メリダ |
2019 |
Leave Your Mark For Peace |
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