韓国最大の総合体育大会である「全国体育大会」が、2019年10月に第100回を迎え、ソウルにて開催される。第39回全国障害者体育大会も、同月ソウルで開かれる。
全国体育大会は、2019年10月4日から7日間にわたり、チャムシル(蚕室)総合運動場をはじめとするソウル市内69か所の競技場で開催され、17の市・道の選手団と18の海外同胞選手団など約3万人が参加する。
全国障害者体育大会は、2019年10月15日から5日間にわたって、チャムシル(蚕室)総合運動場などソウル市内の32か所の競技場で開催され、選手団、役員、保護者など約8,500人が参加する予定だ。
全国体育大会の本拠地であり、第100回大会開催都市であるソウル市は、100年間の体育の歴史と未来をつなぐ当大会を「ソウル市民がともに築く平和、調和、感動の体育大会」として開催することを決定し、その基本計画を発表した。また、第100回大会と開催都市ソウルの意味が込められた両大会のエンブレムとマスコットも確定・発表した。
ソウル市は、100年間に及ぶ韓国体育の歴史において、今回の大会が全国体育大会の役割と意味を広く示す大会として開催され、全ての国民が参加できる親しみ深い大会への第一歩を踏み出す契機になるよう努力する。特に、当大会に北朝鮮選手を招待して、平和の道を切り開く全国大会として催す予定だ。
組織委員会と市民委員会を通して1,000万市民の力量を集めるソウル市は、大会の成功のため、①歴史と未来をつなぐ100回記念体育大会、②韓半島の平和の道を切り開く南北平和体育大会、③市民の力でつくり上げる市民参加の体育大会、④姉妹都市・外国人・留学生とともに楽しむグローバル体育大会、⑤真心こもった歓迎準備により全国民が感動する体育大会を、5大重点推進分野に定めて、両大会の本格的な準備を開始した。
第一に、①歴史と未来をつなぐ100回記念体育大会になるよう、過去100年間の体育の歴史と意味を広く伝えて歴史と未来をつなぐ象徴的なイベントなどを催し、記念碑的な大会として推進する計画だ。
第二に、②韓半島の平和の道を切り開く南北平和体育大会になるよう、2018年2月に北朝鮮にソウル-ピョンヤン(平壌)同時開催を提案した後、北朝鮮が実際に参加可能な方案を設けて、これを実現させるため努力する。
第三に、③市民の力でつくり上げる市民参加の体育大会になるよう、1万人のソウル市民が参加するボランティア基盤を設け、市民参加を促す10大分野・29の事業を推進する。特に、全ての国民が一つになる聖火リレーを実施して、幅広い地域・分野の人々がリレー走者として参加できる機会を提供する計画だ。
第四に、④姉妹都市・外国人・留学生がともに楽しむグローバル体育大会になるよう、姉妹都市・友好都市の祝賀使節団を開会式・閉会式などの主なイベントに招待する。また、韓国在住の外国人選手団を構成し、彼らが参加できるエキシビションを体育大会に組み入れて、外国人と留学生のボランティア参加機会も提供する予定だ。
第五に、⑤真心こもった歓迎準備により全国民が感動する体育大会になるよう、ソウル市を訪問する観光客が宿泊や食事はもちろん、清潔な環境や便利な交通を利用してソウルのグルメと粋を楽しみ、安全に帰宅できるよう準備を整える計画だ。特に、種目別競技場などの施設に対する関連機関の合同点検と防疫、感染症監視システムの構築などを通じて、安全な大会を運営できるよう力を注いでいく予定だ。
ソウル市は、5大分野を重点的に推進すると同時に、大会までに雰囲気を盛り上げるため、2018年12月8日には、大会開幕300日前を迎え、ソウル広場でカウントダウン時計塔除幕式を開催するなど、多彩なイベントを通して開催の意味を広報していく計画だ。
エンブレム | |
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· (第100回全国体育大会) メビウスの形の数字100とソウルを象徴する「S」字型の聖火で、韓国体育の無限の発展を祈願し、ソウルで開催される第100回を記念する。
大会のマスコット | |
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