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文化/観光ニュース

  • 2017ソウル都市建築ビエンナーレ開催:世界の都市‧建築がソウルに大集合

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    「2017ソウル都市建築ビエンナーレ」が、9月2日(土)から11月5日(日)までトニムン(敦義門)博物館村、トンデムン(東大門)デザインプラザ(DDP)をはじめ、ソウル各地の歴史・産業の現場で一斉に行われる。

    「2017ソウル都市建築ビエンナーレ」は「都市」と「建築」を糸口にした韓国初のグローバル学術‧展示フェスティバルであり、ソウルで開催される初めてのビエンナーレで、世界50都市と40の大学、120の機関をはじめ計16,200人が参加する大規模なグローバルイベントだ。

    第1回ソウルビエンナーレのテーマは、「共有都市(Imminent Commons)」だ。ソウル市は、総300の展示‧体験プログラムを通じて世界の都市が直面している様々な都市問題を解きほぐしていくという方法論によって共有都市を提案し、各都市が何をどのように共有すべきかについて議論する場を設ける計画だ。

    <9つの共有・39個のプロジェクト「テーマ展」、世界50都市の公共プロジェクト「都市展」>

    ビエンナーレプログラムは2大メイン展示の▴テーマ展と▴都市展、そして▴現場プロジェクトの3つが軸になって進行される。メイン展示(入場料:9,000ウォン)を除いた残りのプログラムはすべて無料で行われる。

    <テーマ展>は、トニムン(敦義門)博物館村を舞台とし、都市問題の解決策について「9つの共有」テーマを土台に技術、政策、ライフスタイル、デザインの方向など計39のプロジェクトを披露する。

    ※9つの共有(Nine Commons)
    共有資源(4):空気(Air)、水(Water)、エネルギー(Fire) 、土地(Earth)
    共有様式(5):つくる、感知する、動かす、再利用する、つなぐ

    代表的なプログラムには、ソウルの公共交通機関にセンサーを取り付け、ソウルの微気候をリアルタイムで測定し、AR(拡張現実)で見ることができる<ソウルオンエア:都市活動のための拡張現実>、ソウル各地で採集した様々なにおいを区別し、嗅覚的な観点から空間を把握する<ソウルのにおい地図>などがある。

    ソウルオンエア:都市活動のための拡張現実 2017年ソウルのにおい地図
    ソウルオンエア:都市活動のための拡張現実 2017年ソウルのにおい地図
     

    <都市展>は、共有を通じて都市問題を解決しようと試みている世界の都市の公共プロジェクトを紹介する展示で、トンデムン(東大門)デザインプラザ(DDP)にて開かれる。世界の都市の様々な共有価値を比較分析する場になるものと期待される。ニューヨーク、ロンドン、ウィーン、サンフランシスコ、上海、平壌など50都市のプロジェクトが展示され、ソウルは4つのプロジェクトを紹介する。

    シドニー21世紀の空間戦略とガバナンス サンフランシスコ公共居住地図 ソウルを切り取る
    シドニー 21世紀の空間戦略と ガバナンス サンフランシスコ 公共居住地図 ソウルを切り取る

    <現場プロジェクト>は、共有都市ソウルの各地で様々な実験を行うプロジェクトで、生産都市、食糧都市、スマート歩行都市の3種類が行われる。

    ①生産都市: 衣類、金属、印刷、機械など都心製造業の新たな可能性を模索するプロジェクトで、ソウル旧都心のチャンシンドン(昌信洞)、ウルチロ(乙支路)、セウン(世運)商店街一帯の生産の現場で様々な展示やワークショップベースで行われる。

    ②食糧都市: ソウルビエンナーレ期間中、トニムン(敦義門)博物館村に「ビエンナーレ食堂」と「ビエンナーレカフェ」がオープンする。飲食を通じて水‧食糧不足、都市農業、使い捨て用品の使用のような関連問題を日常で体験してみるプロジェクトで、太陽光で焼いたりんごパン、都市養蜂で収穫した蜂蜜茶などを味わえる。

    ③スマート歩行都市: トンデムン(東大門)からセウン商店街までの一帯3kmを用いて「歩く都市ソウル」のビジョンを提示する歩行プログラムだ。韓国とイギリスの作曲家がDDPやソウルロ7017など、ソウルの7か所限定で作曲した音楽をその場でスマートフォンアプリを使って楽しめる「ミュージックシティ」、歩きながら歩行環境から受けるストレス指数を脳波測定し、歩きやすい環境を探す「脳波散歩」などが代表的だ。

    ビエンナーレ食堂 ミュージックシティ 脳波散歩
    ビエンナーレ食堂 ミュージックシティ 脳波散歩

    <市民参加プログラムも盛りだくさん! 観覧客におすすめのBESTプログラムは?>

    ビエンナーレ期間中に開かれる市民参加プログラムのうち、おすすめのBESTプログラムを紹介する。

    ○ ビエンナーレ食堂、テーマディナー: 毎週土曜日、一緒に夕食をとりながら様々なテーマについて議論するプログラムで、事前予約で行われ、料金は無料だ。中東とギリシャ料理をはじめ、韓国の雑草、野生豆、郷土食材、都市農家が育てた野菜などで作った食事が出され、テーマによりシェフも異なる。
    ○ 共有都市ソウルツアー: 「ソウルビエンナーレ」のテーマについての概要を理解する「日曜ツアー」と、より深く扱う「土曜ツアー」で構成される。「日曜ツアー」はトニムン(敦義門)博物館村、ティルクシャ、マポ(麻浦)文化備蓄基地、セウン(世運)商店街、新活用プラザなどを、「土曜ツアー」は城北桃園一帯、ソウルロ7017、駐韓フランス大使館などを訪問する。各コースの参加申し込みは、「ソウルビエンナーレ」公式ホームページで2日前まで受け付ける。
    ○ 歩行遊び場: 現場プロジェクトのうち、「スマート歩行都市」プログラム(ミュージックシティ、脳波散歩など)を一日ですべて楽しめるプログラムで、毎週日曜日13時~17時に開かれる。DDPデザイン通りにある「スマート歩行都市」コンテナを訪問すると、各場所に表示された地図を受け取ることができ、プログラムの紹介と詳細情報が得られる。
    ○ タルンイでビエンナーレ一周: 10月28日から29日までの2日間、ビエンナーレが開催される4か所(トニムン(敦義門)博物館村、DDP、セウン(世運)商店街、ソウルロ7017)の周辺にタルンイ停留所ができ、タルンイでビエンナーレの開催場所間移動がより簡単になる。

    「ソウルビエンナーレ」の展示および市民参加プログラム別の申し込み方法や申し込み日程など、詳細についてはソウルビエンナーレ公式ホームページ(http://www.seoulbiennale.org/)またはソウルビエンナーレ事務局(☎02-2096-0108)まで。

    【別添資料1】2017ソウル都市建築ビエンナーレ概要