革新的な技術と人材の宝庫であり、地元の生活圏の中心である大学が保有する人的・物的資産を活用し、「ソウル市-大学-地域」が協力して若者の雇用をつくり、近隣地域にも活力を与える「ソウルキャンパスタウン」にて、2022年、累積1500番目の創業企業が誕生する。
ソウル市は、32のキャンパスタウンにおいて創業コンテストを開催し、創業のための空間、事業化資金等を支援するという方法により、2022年には185の未来のユニコーン企業を選抜しているが、2022年からはそれぞれのキャンパスタウンの持つ強みを生かしてバイオ医療、デザインなど各大学の特化分野別に企業を育成することに集中する。
キャンパスタウン創業企業には入居スペースの提供、創業支援金、創業教育及びコンサルティングなど、革新成長のためのカスタマイズ型成長支援パッケージが提供される。2022年には、トングク(東国)大学、ソウル市立大学、ホンイク(弘益)大学など約10にのぼる学校において14か所(154室)の創業支援スペースが新たに加わった。
特に2022年からは、各大学の保有している海外ネットワークを活用して企業の海外進出を支援するとともに、バイオ・デザインなどの強みを持つ分野における企業育成のため専門家諮問団を運営、オープンイノベーションを導入する等、「キャンパスタウン別」の差別化戦略がさらに強化される。
すでに入居企業を選抜しており本格的な創業育成に取り組んでいるスンミョンキャンパスタウンは、創業育成プログラムを通じて「アイデア発掘-事業化-成長(Scale-up)に至るまで創業の全サイクル」を支援しており、セジョン(世宗)大学キャンパスタウンは、3Dプリンターなど高価な装置を無料で利用可能なメイカースペースを運営することで入居企業のプロトタイプ製品の開発・制作を支援している。特に、「ショールーム」スペースを運営することで入居企業に製品を広報・販売するチャンスをも提供している。
「キャンパスタウン技術マッチング事業」を通じて、技術的な困難があったり技術力不足により実装上の問題に直面している場合には、各大学の所属教授・研究陣とマンツーマンマッチングを通じて技術開発や技術コンサルティングの支援を受けることができる。また、技術開発支援事業に選定された企業は、1年間で最高1億ウォンの技術開発資金の支援を受けることができる。