いつも多くの車で溢れていた往復12車線のセジョンデロ(世宗大路)が、人と木々が調和する「サラムスプギル(人・森・道)」として新しく生まれ変わり、2021年1月には市民に公開される。
2020年7月に着工した「セジョンデロ(世宗大路)サラムスプギル(人・森・道)」の造成工事を年内に終わらせ、2021年1月1日にはセジョンデロ(世宗大路)十字路~スンニェムン(崇礼門)十字路~ソウル駅十字路の1.5km区間を臨時開通し、広くなった歩道を市民が歩けるようにする。
ソウル市は、この工事でセジョンデロ(世宗大路)の全区間の道路幅を往復7~9車線に狭め、狭めた分の道路にソウル広場の2倍以上の面積の歩行スペースと自転車専用道路を造成、そこに各種多様な樹木や花々を植えて人と木々が調和する「サラムスプギル(人・森・道)」を造成するという計画だ。また、車道に囲まれて道路上の島のようだったスンニェムン(崇礼門)の周りにも歩道を造り、市民が安全に便利にスンニェムン(崇礼門)まで歩いて行けるようにする。このようにクァンファムン(光化門)からスンニェムン(崇礼門)を経てナムサン(南山)やソウルロ7017まで続く、自然と触れ合える歩道が造成されるわけだ。ソウル市はこれを通じて「セジョンデロ(世宗大路)「サラムスプギル(人・森・道)」が、文化と歴史と自然が調和し、商店街なども人で賑わい溢れるソウルの「代表歩道ブランド」として生まれ変わるものと期待している。
工事前に心配されていた、「サラムスプギル(人・森・道)」の造成による交通渋滞は発生しなかった。現在、道路上の車の走行速度は通常の速度を維持している。セジョンデロ(世宗大路)区間の「サラムスプギル(人・森・道)」の造成(ソウル駅~セジョンデロ(世宗大路)十字路)と、クァンファムン(光化門)広場の東側道路の造成(セジョンデロ(世宗大路)十字路~クァンファムン(光化門)三叉路)工事が同時進行されているにもかかわらず交通渋滞が発生しなかったのは、ソウル市の総合交通対策が効果的であることを意味している。
現在ソウル市は、セジョンデロ(世宗大路)の全区間において出退勤時間の道路状況をリアルタイムで管理しており、今後出退勤時間にセジョンデロ(世宗大路)が渋滞する場合、都心の外郭と工事範囲内にある交差点の信号タイミングを全面的に再調整し、交通渋滞による市民の不便を最小化するという計画だ。
また、セジョンデロ(世宗大路)の交通量を分散するため、サジクロとユルゴクロの交差点で左折できるようにする。そしてクァンファムン(光化門)広場の生活道路を右折道路として確保するとともに、交通改善事業(TSM)を通じて交通容量を高め、セジョンデロ(世宗大路)の広場区間の交通量を分散させるという計画を立てている。
ソウル市は、「セジョンデロ(世宗大路)サラムスプギル(人・森・道)」の造成は、車線を大幅に縮小したにもかかわらず交通の流れを妨げない初の事例であり、今後のクァンファムン(光化門)広場の工事にも取り入れて、市民や関連機関との連携・協力を円滑にしていく方針だ。
「セジョンデロ(世宗大路)サラムスプギル(人・森・道)」は、2021年4月には植栽と歩道工事を完工して正式に開通する。「サラムスプギル(人・森・道)」が完成すれば、セジョンデロ(世宗大路)はまさに都心の文化と人と経済をつなぐ「イウムギル(つながりの道)」となり、セジョンデロ(世宗大路)の周辺観光地であるプクチョン(北村)、ソチョン(西村)、クァンファムン(光化門)、キョンボックン(景福宮)、プクチャンドン(北倉洞)、ナムサン(南山)、ソウルロ7017などの歴史や文化資源と連携されるだけでなく、プクチャンドン(北倉洞)~ナムデムン(南大門)市場~ソウル駅をつなぐ「三角商圏ベルト」が形成され、地域経済や商圏を活性化させるものと期待されている。