ソウル市が、戦争記念館と戦争記念館入口の塀を壊して造成してきた1万2千㎡の開かれた市民公園が、6ヶ月間の工事を終えついに市民に開放される。
ソウル市は、龍山区龍山洞1街の戦争記念館前広場を囲んでいた260mの花壇型の塀を開放し、イスなどの施設や緑地空間の拡充工事を終えた。
これにより、これまで1~1.2mの高さの花壇型の塀に囲まれていた戦争記念館も、市民により身近となり、歴史的なシンボルの記念館と緑地が調和した開かれた市民公園が完成した。
特に、龍山戦争記念館の開かれた市民公園は、ソウル市が去る99年から進めてきた「公共機関塀緑化事業」のうち最大規模ということでも意味がある。
ソウル市は、龍山戦争記念館を含め、これまで恩平(ウンピョン)夢の木村(クムナムマウル)、唐人(タンイン)雨水ポンプ場など95ヶ所の公共機関の塀を壊し、5万3,400㎡の開かれた緑地空間を市民に提供した。
また、今回の戦争記念館の再整備を通じて「6.25戦争オブジェ」と「兄弟の像」、「広開土大王陵碑」などのようなシンボルオブジェが外から簡単に見えるようになったことで、戦争記念館の意味を自然に体得できるようになった。
龍山(ヨンサン)戦争記念館の開かれた市民公園は、周辺に分散している国立中央博物館、サムスン美術館Leeum、白凡記念館などと調和した歴史・文化の中心地はもちろん、今後造成される龍山公園と連携した拠点公園となることが期待される。
また、多くの外国人観光客が訪れる梨泰院(イテウォン)観光特区にも近く、観光客が自然と戦争記念館を訪れると、分断された韓国という国を理解する助けになるものと予想される。
現在、龍山戦争記念館内では、戦争に関する約9千点の展示品と、屋外では戦争時に使われた戦車や航空機、装甲車などが観覧できる。