「老人の日」記念式―御長寿祝賀会
日付 2014年10月2日 | 場所 ソウル市庁多目的ホール
尊敬する高齢者の皆様、こんにちは。皆様の長男的存在、ソウル市長パク・ウォンスンと申します。皆様の元気なお姿を拝見できて非常に嬉しいです。今後も末永いご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
本日は特別にソウル居住の100歳以上の高齢者の方にお集まりいただきました。100歳以上のお年寄りの皆様を拝見しますと、今後もさらに健康で元気な姿でご長寿されるようで、尊敬の念と感謝の気持ちを抱かざるを得ません。いまや、「百歳の青春」という言葉も耳に馴染んできました。そう思っているのは私だけではないと思います。皆様も、そう思いますよね。
この場にお集まりの高齢者の皆様全員が「百歳の青春」を超え、「二百歳」時代を迎えられるように、一千万人のソウル市民の祈りを込めて、大きな拍手をお願い申し上げます。
高齢者の皆様こそ、大韓民国の歴史を築き上げた主役です。日本統治時代の抑圧と朝鮮戦争による廃墟の中で、食べ物も満足に食べられず、苦しい生活を送りながらも、国と家族のために献身的に頑張ってこられました。
生活を切り詰め、がむしゃらに働きながら、親の面倒をみて子どもを養ってきました。ご自分は苦労しても、子どもにはしっかり教育を受けさせてあげたいという強い思いが、大韓民国を世界的にも優秀な人材を輩出する国に築き上げました。
大韓民国がハンガン(漢江)の奇跡を成し遂げ、民主社会の基礎を固め、世界10位の経済大国に上り詰めたのも、輝かしい発展を遂げることができたのも、まさにこの場にお集まりいただいた高齢者の皆様の汗と涙があったからこそであります。
皆様がいらっしゃったからこそ、今の大韓民国が存在すると思います。皆様がいらっしゃらなかったら、今我々はこの場にこうして立っていられなかったと思います。ソウル市は、高齢者の方々に少しでも報いるために、「高齢者が幸せなソウル」、「晩年が美しいソウル」をつくるために努力しております。
第一に、高齢者が健康で豊かな老後と、尊厳が守られる品のある生活を送られるように、支援してまいります。その対策の一つとして、ソウル市は高齢者養護施設210ヵ所(508ヵ所→718ヵ所)やデイケアセンター100ヵ所(228ヵ所→328ヵ所)の追加設置を進めています。また、一人暮らしの高齢者を訪問し、話し相手になったり、用意した食べ物を一緒に食べたり、病気などはないか常に気遣うなど、高齢者のご自宅に訪問してサポートを行っています。
第二に、高齢者の経済活動を支援して生活の活力を得られるよう、高齢者に働き口を提供します。ソウル市は、働きたい健康な高齢者のために、今年だけで高齢者向けの雇用5万件を創出する計画です。今後も、毎年高齢者向けの雇用を増やしてまいります。
第三に、高齢者が幸せな老後を過ごせるよう、様々な文化活動プログラムを支援してまいります。ソウル市は32ヵ所の老人福祉館以外にも、毎年小規模の老人福祉センターを設立して、様々な文化活動をサポートしています。また、3,258ヵ所の高齢者の地域集会所である敬老堂では、健康と趣味を楽しみ、ボランティア活動に参加することで豊かな老後が過ごせるよう、様々なプログラムの開設を進めております。
高齢者の皆様、このようにソウル市は、高齢者の健康で幸せな暮らしを支えるため、積極的に取り組んでおります。しかし、まだまだ不十分な点が多いと思います。これからも私とソウル市は、より高齢者に配慮した対策を立て、サポートできるように最善を尽くしてまいります。
高齢者が不幸な社会は、健康な社会といえません。高齢者を尊敬しない社会は、希望のない社会です。高齢者が尊敬され幸せになってこそ、子どもも幸せになり、そうなれば、ソウルだけではなく、ひいては大韓民国も幸せになります。
高齢者が幸せになる社会、高齢者が尊敬される社会を切り開くために、私パク・ウォンスンとソウル市が、先頭に立って頑張ってまいります! 高齢者のより良い暮らしのために、一層の努力を傾けてまいります!
本日、この行事を主管してくださいました大韓老人会ソウル市連合会のキム・ソンホン会長ならび関係者の皆様のご苦労に対し、深く感謝申し上げます。また、ご光来いただきましたイ・スンジャ市議会保健福祉委員長、ならびにご支援いただきました韓国芸能人ハンマウム会のクォン・ソンヒ会長、ソウル個人タクシー宣教連合会のイ・ソンホ会長にも、心から御礼申し上げます。
朝晩と日中の寒暖差が激しい季節の変わり目でございますが、何卒風邪には気をつけられますよう、御自愛ください。なお、本日高齢者の皆様のためにささやかではありますが、心を込めて祝賀会をご用意いたしましたので、多いにお楽しみください。高齢者の皆様、皆様の長男的存在のパク・ウォンスンが、今後も親孝行する気持ちで精進してまいります。愛しています。尊敬いたします。ありがとうございました。