「新択里志伝」は新択里志青年調査員64人が18週・約2,880時間の間、江北区(カンブクグ)仁寿洞(インサドン)、城北区(ソンブクグ)貞陵洞(チョンヌンドン)などソウルの15の町を探訪して記録した「人」、「場所」、「暮らし」に関する展示会である。
昔、李重煥(イ・ジュンファン)の『択里志』(18世紀)が住み易い場所を探す旅の記録であったのに対し、「新択里志」は現在を生きる青年たちが、自分たちの住む町を4ヶ月間隅々まで探訪し、町の歴史を再発見するという企画で行われたものである。
青年調査員はスラム化した昔ながらの市場、靴下を作る内職に勤しむお年寄りたち、共同体文化が消えつつある市場、山の上に貧民街、町の小売店、移住労働者、撤去された町の住人、再開発問題、コミュニティ、氏族村などを訪れ、そこに住む人々をインタビューした記録や、日帝強占期から2013年までのソウルの写真を展示している。
付属イベントとして9月7日(土)~8日(日)14:00には禿山洞(トクサンドン)の名物である中国のねじり揚げ菓子の試食イベントも行われる。
9月7日(土)にはソウル新択里志事業フォーラムを開催し、事業のプロセスと成果に関する討論を行い(仏光洞青年雇用ハブ多目的ホール、14:00~)、11月には青年調査員が発掘した「人」、「場所」、「町物語」を本の形にして出版する予定である。