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[2012] 市長挨拶

  • 農作業は「世の中で最も大事なことを教えてくれる教科書」

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    光化門(クァンファムン)稲刈り行事

    月日:2012年10月6日 会場:光化門広場

    お会いできて嬉しいです。ソウル市長パク・ウォンスンです。大韓民国の中心、ソウルの中心であるここ光化門広場に黄金の稲穂が実りました。ビルと車両で埋め尽くされた都市の真ん中で「生命の厳かな尊さ」に向き合うことができるだけで、実に感動的だと言えます。

    今年の春、何人かの市民が光化門で米づくりをしたいとおっしゃいました。その意見を聞いて、コンクリート天国の都心で農作業ができるのかと疑問を持つ方たちもいました。心配と期待の中で箱を畑とみなして田植えを行い、セジョン(世宗)文化会館の前で稲を育て始めました。この春の日照りに耐え、真夏の猛暑も乗り越えました。そして今日、このように汗の結実を収穫する刈入れを行うことになりました。その間ご苦労された光化門の農夫たち、そして空と風と太陽全てに感謝いたします。

    6月にソウル市は今年を都市農業の元年と宣言しました。ここ光化門とノドゥルソム(島)で田植えを行い、ソウル各地の農園で作物を育てました。今日の稲刈りと脱穀のイベントは、ソウル市無形文化財第22号であるニンニク農謡を通じて、先祖が行っていた伝統的な方式で実施し、伝統を伝えていく機会でもあります。

    私は慶南(キョンナム)昌寧(チャンニョン)の農夫の息子です。幼い時から父について畑に出ては、種もみが芽を出して、田植えをして、稲が熟して穀物となる長い過程を見て学びながら育ちました。農作業を通じて汗を流す労働の敬虔さを知り、雨風の中でも結実を成し遂げる姿を見て生命の尊さに気づきました。私にとって農作業は「世の中で最も大事なことを教えてくれる教科書」でした。私はソウルで行う都市農業を通じて、まさにこのような気づきを共にしたいと思いました。また、食糧の自立を目指し、都市と農村の共存の道をつくるきっかけとなることを願いました。本日、ソウルの中心である光化門で収穫できることになり、私の願いが無駄ではなかったと信じます。

    今日収穫する箱で育てた稲7千株は、全国で優秀米を生産した76の基礎自治体とソウル地域の19の農協が共に努力した結実です。遠くから駆けつけてくださった地方自治体とソウル農協関係者の皆さんに感謝の言葉を伝えます。この一粒一粒の米が都市と農村を調和に導く新しい種となるでしょう。

    今日収穫する光化門米でつくったご飯の味に期待しています。どうですか?市民の皆さんも期待しておられるでしょう?皆で一緒に刈り入れを始めましょう。ありがとうございました。

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