第1回ソウル革新チャレンジの最優秀技術に選定された「Huinno(ヘルスケアスタートアップ企業)」は、腕時計型心電図装置を活用した心臓管理サービスを開発した。科学技術情報通信部のICT規制サンドボックス1号の事業に指定された後、83億ウォン規模のシリーズA投資*の誘致に成功した。現在は、コリョ(高麗)大学校アナム(安岩)病院などで積極的に臨床実験を行っている。
*シリーズA投資:スタートアップ企業が試製品を開発し、本格的に市場進出するまでに受ける投資
同年、最優秀賞を受賞した㈱Platfarmは、人工知能技術とグローバルクリエイターのコンテンツプラットフォームを融合した技術を持っている。㈱Platfarmは、サムスンベンチャー投資から20億ウォン規模の投資誘致に成功し、この技術はサムスンGALAXY Note10に搭載された。
すべて第4次産業革新技術の発展をリードし、都市問題を解決する革新アイディアを発掘するために、地方政府で初めて実施した開放型プラットフォームであるソウル革新チャレンジで選定された技術だ。「ソウル革新チャレンジ」に挑戦状を出した革新アイディアは、3年間で合計1,047件に上る。
○ 2017年は203チーム(892名)、2018年は392チーム(1,115名)、今年は452チーム(1,266名)で毎年高い参加率を記録し、都市問題を解決する革新技術の開発に対して市民が熱い関心を見せている。
今年で3回目を迎えた「ソウル革新チャレンジ」の最優秀企業には、「Algorima」チームと「Jobshopper」チームが選ばれた。今回の決勝には合計38個の課題が選ばれ、専門家と市民評価によって12月19日に会場で最優秀賞(2チーム)、優秀賞(4チーム)、奨励賞(10チーム)など16個の課題が選定された。
最優秀賞を受賞した「Algorima」チームは、人工知能を基盤としたブロックチェーンのスマートコントラクトセキュリティの脆弱性探知自動化プラットフォームを開発して注目を集めた。また、共に最優秀賞を受賞した「Jobshopper」チームは、人工知能に基づく個人カスタマイズ型大学入試コンサルティング技術を披露し、市民から大きな反響を得た。彼らは今後第1回受賞チームと共に、ソウル市の支援を通して成長し、また一つの優秀事例となることが期待される。
決勝で賞を受賞した16チームには、最大2億ウォンのR&D支援金以外にもグローバル先導企業と一緒に技術の高度化を支援し、ソウル産業振興院(SBA)の後続支援を通してマーケティングと投資支援、そして「革新技術の公共テストベッド支援事業」による実証だけではなく、販路開拓のような持続的な成長管理を行う予定だ。
市は特に、発掘した革新技術が競争力を持って成長できるように技術開発プラットフォームとスタートアップ企業の支援プログラムを連携し、海外市場進出を支援するなどスタートアップ企業と大企業が協力して共に成長できる接点を設けている。現在、ソウル革新チャレンジの技術スポンサーとしてSAP(グローバル最大のERPソフトウェア企業)、マイクロソフト(Microsoft)、LG CNSなど人工知能技術をリードしているグローバル企業も参加している。