- 24日、ソウル市長が水素自動車に乗って「2019 ソウルメイヤーズフォーラム」に参加…気候変動への対応意志を発信
- 「水素自動車マスタープラン」を拡大…水素自動車3千台→4千台、水素ステーション11か所→15か所
- 他の市・道より水素自動車の購入希望者が多いソウル…待機需要の相当部分の解消を期待
激しい渋滞や疲れる長距離運転、いつまでも克服できそうにないペーパードライバー──。こんな私たちの姿は今後も続くのだろうか。未来の交通手段を先に確認したいなら、今週上岩洞(サンアムドン)ヌリクムスクエアに行ってみよう。
ソウル市が11月8日(金)と9日(土)、上岩洞ヌリクムスクエアやMBC前文化広場などで「2019 スマートモビリティEXPO」を開催する。今年で初めて開かれるこの行事では、第4次産業革命がもたらす交通システムの変化を展望しモビリティの青写真を提示する。未来交通に対するソウル市のビジョンを紹介し、市民が直に目で確かめ経験できる体験の場となる。エキスポは「移動の未来、新しい価値を更に提供(Freedom of Mobility)」というテーマで、11月8日(金)午前10時から始まる。
<パク市長、自律走行宅配ロボットとともに「移動の自由」をテーマに「ソウル宣言」を発表>
「2019 ソウルスマートモビリティEXPO」は、パク・ウォンスンソウル市長と自律走行宅配ロボットが「移動の自由」に関する「ソウル宣言」を発表して始まる。これはソウルの移動パラダイムが、移動の自由をみんなで享受する「スマートモビリティ時代」にシフトしていることを宣言するという意味がある。
<11月8日(金)、未来のスマートモビリティを紹介する国際カンファレンス開催>
「移動の未来、新しい価値を更に提供」というテーマで開催される国際カンファレンスでは、パク市長やマサチューセッツ工科大学のモシェ・ベン・アキヴァ(Moshe Ben Akiva)教授など、産官学が一堂に会し専門知識を共有することで、有人ドローンや自律走行自動車時代に備える協力の土台を整える。
まず始めに、マサチューセッツ工科大学(土木環境工学)のモシェ教授が「スマートモビリティ:新しい未来、共有の可能性」について基調講演を行う。続く対談「移動の自由、新しい価値を更に提供」にはパク市長が参加する。細部セッションでは「新しい機会:有人ドローンが変える都市」と「ソウルを動かす自律走行事業の成果と未来」というテーマでディスカッションが行われる。
このカンファレンスは、11月8日午後1時半から6時まで、上岩洞ヌリクムスクエアビジネスタワー国際会議室(3階)で開催される。
<韓国初、ドローンタクシーの先駆者ボロコプター、EHang、ウーバーの機体展示>
ドローンタクシー業界をリードするドイツのボロコプター(Volocopter)、中国のEHang、アメリカのウーバー(Uber)のドローン機体が韓国で初めて展示される。ドイツのボロコプター(Volocopter)は第4世代のドローンタクシー「ボロシティ(Volocity)」を公開し、最近シンガポール都心での飛行に成功したドローンタクシー界のトップランナー。中国のEhangはオーストラリアで飛行テストに成功したほか、2017年12月には「広州フォーチュングローバルフォーラム(FORTUNE Global Forum)」でドローン1,180台による飛行ショーを披露しギネス記録を更新した底力のある企業だ。ウーバーは構築済みのプラットフォームを活用し、2023年、ドローンタクシー中心の公共交通サービスの提供に向けて取り組んでいる。
<自律走行車両の搭乗体験や自律走行シャトルバス、無人宅配車両など自律走行技術が集結>
今年6月上岩洞に造成された世界初の「5G自律走行テストベッド」では、自律走行車両の体験試乗ができる。オーダーメード型自律走行体験は、歩道区間で自律走行車両(6台)を呼び出すところから始まる。車両を呼び出すと、待機中の自律走行車両が指定場所に到着し、乗客を乗せて▲S字、▲平行駐車、▲突発事態、▲Uターンなど様々なコースを走る。また、1.7kmのテストベッドで、一般車両と一緒に走行するコースも楽しめる。
11月9日(土)には、自律走行宅配ロボット(2台)が、▲駐車ミッション、▲障害物回避、▲交差路走行、▲障害物緊急停止など様々なテクニックを披露しながら宅配運搬ミッションを遂行する。
<パーソナルモビリティ体験、MaaS展示館など「未来交通体験ハンマダン」開催>
電動キックボードや電動ホイルで都心を走るパーソナルモビリティ体験も用意されている。
<行事当日ワールドカップ北路など一部道路は通行止め、迂回路利用のお願いも>
行事のスムーズな進行のために、ソウル市は11月9日(土)、ワールドカップ北路デジタルメディアシティ十字路からワールドカップパーク7団地交差路までの区間で通行止めを行う。
ソウル市は、一部道路の通行止めによる不便を最小限にとどめ、 通行止め区間と周辺交差路に交通処理要員を配置するとともにバナースタンドなど案内ツールを設置。交通秩序の維持や安全管理に総力を挙げる。併せて、EXPOに参加する市民には公共交通や迂回路の利用をお願いした。
ソウル市都市交通室のファン・ボヨン室長は、「今回のEXPOを機に、ソウルが世界の未来交通をリードするスマートモビリティシティへと跳躍できるよう努力したい。第4次産業革命がもたらすモビリティ技術を実現できるプラットフォームを構築し、ソウル経済の活力を生み出す追い風の役割を果たしたい」とし「多くの市民や未来をけん引する担い手がEXPOを訪問し、未来交通を先に体験する有意義な時間になれば」と述べた。
※より詳しい内容は、報道資料韓国語版でご確認できます。