- 期間:2013年12月13日~2014年02月16日
- 場所:漢城百済博物館・企画展示室
- お問い合わせ:02-2152-5916
モンチョントソンとは?
モンチョントソン(夢村土城)は1982年7月に史跡(第297号)に指定され、その翌年である1983年11月にソウル大学博物館が試掘調査を行って以来、1989年までの6年間、年次発掘調査が行われた。
1981年、ソウルオリンピックの誘致が確定し、ソンパグ(松坡区)一帯がオリンピック競技場の敷地として選定されると、大韓民国政府とソウル市は、ソウル大学博物館に発掘調査を依頼し、アジア大会が開かれた1986年を除き、1989年まで、ソウル大学博物館などが毎年1~6カ月ずつ、土城の内部に対する発掘調査を順次行った。
モンチョントソンの城壁の長さは2,285m、内部面積は216,000㎡(67,000坪)であり、東門と北門の間に位置する城壁の外側の小さな稜線の上に、周囲約270mの外城が囲っている事実が明らかになった。
そして城の内側の西南の高台から土を均して築いた版築盛土の台地や石積みの心柱を備えた地上の建物跡、池跡などが見つかっており、随所に分布する大小の穴蔵跡、貯蔵穴などが多数確認された。城壁の外側の木柵や堀も発見された。
出土遺物は銭文陶器をはじめとし、骨製小札、金銅製腰帯装飾、馬の足枷、矢先の束など多様であり、とくに三足土器、高杯、円筒型器台など、百済の特徴的な器が多数含まれている。
特別展の展示の構成は?
展示は計3つ、モンチョントソンの過去・現在・未来というテーマによって構成されている。近肖古王の夢が込められた百済の王都・ハンサン(漢山)について知るための「過去」と、1980年代の発掘成果を振り返る「現在」、そして百済の王都の復活を夢見るモンチョントソンの「未来」の順になっている。
「モンチョントソンの過去_王都漢山」では、1980年代にモンチョントソンから発掘された円筒型器台、骨製小札など主要な出土遺物を中心に、百済・漢城期の王都文化について紹介する。
「モンチョントソンの現在_夢村の人々」では、1980年代の発掘成果を振り返るコーナーであり、ソウル大学博物館をはじめとし、モンチョントソンの発掘に参加したハニャン(漢陽)大学やタングク(檀国)大学博物館から借りた1980年代のモンチョントソンの発掘資料を公開する予定である。
「モンチョントソンの未来_百済を夢見る」では、漢城百済博物館の発掘企画について広報し、発掘調査に関する体験展示を進める計画である。
開幕イベント
– 日時:2013.12.16(月) 15:00
(特別公演会「百済漢城期の王都とモンチョントソン(夢村土城)」- 13:30)
招待公演会
– 日時:2013.12.16(月)~2014. 2. 13(木)
– 場所:漢城百済ホール