ソウル都心の日常向け物流サービスが、先端技術を通じてさらに便利になる。韓国初である先端物流複合ガソリンスタンドでロボットを活用した物流運営だけでなく、ドローン配送の実証まで行われ、未来型先端物流が、ついに市民の日常を豊かにすると見込まれる。
ソウル市が韓国初でオープンした「未来型先端物流複合ガソリンスタンド」。運営開始後、日常向け物流配送の実証が順調に行われていると発表した。竣工後、約6カ月が過ぎた現在、ガソリンスタンド内のオートストアを活用した配送件数は、計4,374件、月平均875件に上るなど、予想を上回る実績を記録し、先端物流の商用化時代を切り拓いている。
24年の配送実績が月平均1,039件で前年の219件と比べ4.7倍増加、貨物の入庫も7,876個で前年の5,115個から4.5倍増加した。E-コマース、ライブコマースの当日配送サービスの普及により、化粧品、アクセサリーなど、小さい日常品荷物の需要が高まっている。
特に、物流ロボットを通じて、入庫~分類~出庫の過程が自動化されているだけに、都心における配送をさらに便利でスピーディーに処理できる。また、人やフォークリフトが移動するための空間を確保しなければならなかった従来の物流施設と比べ、空間の活用が格段に効率化された。
ガソリンガソリンスタンド内の105.62㎡(32.01平)の敷地で建てられた先端物流施設のオートストアでは、6台のロボットが約1.700個の箱(Bin)を入出庫し、1日3,600個の箱(Bin)の物量を処理できる。
なお、ガソリンスタンド内に物品を予めストックし、注文と同時に出庫するため、配送時間が短くなり、消費者はより早めに受け取ることができる。今後ガソリンスタンドの周辺地域の住民の需要を把握、大型荷主企業を通じて物量を安定的に確保する計画だ。
5月22日(水)には、物流ドローン配送の実証も行う。ドローンは、過密状態の首都圏における渋滞問題や、そこから生じる配送遅れの解決策として、ロボットとともに注目されている次世代先端配送手段の1つである。
今のどころ、都心における実証事例が少ない状況で、ソウル市内のドローン配送の実証ができれば、ドローンを活用した物流技術の発展に大きく貢献できると期待されている。
先端複合物流施設として新しい役割を担うドローン配送の実証は、 內谷洞GSカルテックスを拠点、清渓山の水扁公園を配送地とし、5月22日(水)13時25分から19時まで約5時間半の間、5回にわたって行われる予定だ。
ソウル市のユン·ジョンジャン都市交通室長は、「今回の実証を通じて、次世代先端物流の中核技術としてドローンの活用可能性を確認し、ソウル市の物流技術をさらにグレードアップさせるチャンスになればと思う」と述べた。