トゥクソム漢江(ハンガン)公園のチャボルレ館、漢江の過去へ案内するタイムマシーンになる
神出鬼沒、時間旅行者
慌しく過ごしてきた過去を振り返り、ほっと一息ついて癒しを得る。新しい感性である「ヒーリング」が人々の心を捉えている。ソウル市が企画した観客参加型演劇「神出鬼沒、時間旅行者」は、このような人々の要請に応える、憩いの空間を提供する。
「神出鬼没、時間旅行者」は、漢江に因んだ興味深い昔の話を、観客とコミュニケーションをとりながら進めていく、会場が一体となる観客参加型演劇である。トゥクソム漢江公園にある「チャボルレ(しゃくとり虫)展示館」で10月26日まで毎週土曜日の午後12時と午後5時に開演される。
このプログラムは、ソウル市が推進する「ストーリーテリングを通じたソウル観光名所化プロジェクト」の一環で催されるものである。ソウルの魅力的な5大観光エリアそれぞれで開発活用事業が進められるが、そのうち、漢江ストーリーテリング開発活用事業として推進されているものである。「神出鬼沒、時間旅行者」によって、トゥクソム漢江公園やチャボルレ館の一帯を、文化が満喫でき、市民に親しまれる憩いの場として名所化する計画である。
「神出鬼没、時間旅行者」は、漢江の時空を超越して歴史的人物に出会うというフュージョン形式で進められる演劇である。高麗の船乗りであるソンドル、韓国初の飛行士アン・チャンナム、世宗大王の二番目の兄・孝寧大君(ヒョリョンテグン)と望遠亭(マンウォンジョン)、朝鮮の末の興宣大院君(フンソンデウォングン)と鶴羽船(ハグソン)の話など歴史的な人物が登場し、漢江に因んだ話を聞くことができる。
このプログラムでは、観客参加型演劇の他にも「ヨッジャンス(飴売り)」や「街頭の楽士」、「北青ムルジャンス(水売り)」など、さまざまなイベントを行う計画である。出演者は、公演前には観客を会場に案内する案内係となり、公演終了後には市民とともに記念写真を撮るなどのふれあい活動を行う。子どもたちには新しい体験の場となり、大人たちには懐かしい昔を思い出させる場となるだろう。世代間のコミュニケーションを図ることのできる楽しいイベントとなることが期待される。