気候変動に対応するため、エネルギー削減や温室効果ガスの研究分野の専門家によって構成された「気候エネルギー研究センター」が本格的な活動を始める。
ソウル市は、温室効果ガス排出量の90%以上を占めるエネルギー使用量を削減し、気候変動に効率的に対応するため、市政開発研究院内に独立した組織として、専門性と効率性を備えた「気候エネルギー研究センター」を設けた。今後「気候エネルギー研究センター」は、エネルギー削減政策や気候変動への対応の研究を担当し、ソウル市の特性を考慮した政策を提案していく。さらに、ソウル市が現在最も重視する「原発を一つ減らす」事業を支援するなど、専門的視野から関連のある研究を進めるシンクタンクの役割をしていくことになる。
まず初めに取り組むのは、再生可能エネルギーの拡大・普及を目的とした「ソウルの太陽光マップ」の製作である。これは「原発を一つ減らす」事業の重点テーマである再生可能エネルギーの拡大・普及事業の支援を目的とするプログラムである。このプログラムは建物のデータを入力すると、その建物の位置と規模によって、ソーラー発電設備を設置した際の電力生産量と設置規模などの情報が得られるというシステムである。
このほか、ソウル市が推進する各種温室効果ガスおよびエネルギーの削減事業の効果を定量的に算定し、削減実績を評価する。気候変動、エネルギー、廃棄物および市民が参加できるテーマを発掘して、持続的に研究を進める計画である。