昨年12月、ソウル・ファッションセンターの5階に若手ファッション・デザイナーの創作活動を支援する施設として「東大門(トンデムン)ファッション創作スタジオ」がオープンしました。ソウル市と、ソウル市の中小ベンチャー企業の育成を支援する専門機関であるソウル産業通商振興院(SBA)がファッション産業における若手の専門人材を育成するために運営する東大門ファッション創作スタジオには、若手ファッション・デザイナー80人が入所し、創作に励んでいます。
東大門ファッション創作スタジオは、デザイナー一人ひとりに与えられた個人創作室や、各種最新縫製設備を備えた共同作業室、製品を撮影するためのフォトスタジオ、小規模のファッションショーが開けるイベントホール、バイヤーとの商談を行うための共同会議室など、ファッション創作活動に必要な様々な支援システムを備えており、ワンストップでファッション創作活動が行えます。
このような充実したインフラを土台に、今年4月には、東大門ファッション創作スタジオに入所する80人のデザイナーによる試作品の展示会が行われ、ここで選ばれた優秀デザイナー3人がロッテデパート明洞(ミョンドン)本店のヤングプラザと蚕室(チャムシル)店の2カ所にセレクトショップの形で入店できる機会を取得するという快挙を成し遂げました。セレクトショップのメリットは、製品の価格がデパートに入っている一般のブランドの60~70%水準で、手頃な価格ながらも個性のある多様な製品を揃えていることです。