ドバイ・アブダビでの3泊5日の日程を無事終えて、今日の午後帰国しました。ドバイの「ワールドトラベルアワード」の授賞式の基調演説に招かれて行ったのですが、ついでにドバイとアブダビの著名人と面談し、ソウル市の優れた交通行政や電子政府などについて説明したり、同行した企業と共に営業活動をして帰って来ました。
韓国の企業が、一生懸命汗水流しながら中東のあちこちの現場で働いている姿は感動的でした。それはもちろん企業の利潤のためですが、広義に解釈すれば、これは愛国につながると思います。しかしこれからは淡水化や発電などの工事にとどまっていては駄目だと感じました。より付加価値の高いコンサルティング、知識産業、文化芸術産業、建築設計、シーメンスのような都市作りなどとして発展させていかなければならないと考えました。
特にコンサルティングを韓国側で担当すれば、韓国企業の進出がもっと活性化できると思います。これからはヨーロッパ、アメリカ、日本などと肩を並べ、さらにはそのような国を追い越す時が来たと思うのです。ソウル市も韓国企業と共に、都市経験輸出戦略を立てていくつもりです。
一方、中東の小さな国々が持つ国家ビジョン、そしてそれを具体化させる政策を視察する良い機会でした。持続可能性に対する論議がめぐらされていますが、石油に次ぐ新しい時代を準備しようとしている彼らの悩み、大国に取り囲まれた小さな国でありながら、地域の中心ハブとしての登場、単純なインフラを超えた文化芸術および生態系の実験、イスラムの原則を維持しながら全世界から優秀な人材を集めて活用する柔軟性など、学ぶことも多々ありました。ソウルの未来発展の方向性について深く考えさせられた時間でした。
交通庁長との面談の場で、ソウル市の公共交通機関システムについて説明する朴市長