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希望日記

  • [朴元淳の希望日記80] 歩行者にやさしい都市、今スタートします

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         「歩行者にやさしい都市、ソウル」を整理したインフォグラフィック

         ずいぶん前から準備してきた重要な政策を今日発表しました。「歩道ブロック十戒」を発表したのに続き、「歩行者にやさしい都市、ソウル」のビジョンを発表したのです。

         ヴァルターベンヤミンは「都市は本であり、歩くという言葉によってのみ解読できる」と言いました。今日発表した政策により、ソウル市も先進国型歩行都市に昇格できるものと期待しています。

         この政策の最も核心となる内容は、歩行者専用エリア、すなわち「車のない通り」をたくさん作ることです。今年3月から毎月第三日曜日に、ソウル市世宗路の一部のエリアが、車両通行禁止(歩行者天国)になります。この政策は今後、江南大路や梨泰院路にも拡張する予定です。また住宅街内の路地での車両制限速度を現行以下に調整し、横断歩道の青信号の時間を伸ばし、さらには都心の横断歩道を増設する方案も推進しています。快適、安全、便利、ストーリーがある通りなど、4つのテーマで10種の事業を推進する「歩行者にやさしい都市、ソウル」のビジョンを実現します。

         それから歩道の拡張および安全施設物の設置など、歩行環境の改善に取り組む「歩行者にやさしいエリア5ヵ所」を指定します。対象となるエリアは、初の公共交通機関専用地区である延世路、歴史文化探訪エリアである城北洞キル、歩行者通行量の多い川辺路(広津区)、永中路(永登浦区)、大学路です。歩行者通行量が多く、交通事故が発生しやすい幅10m前後の生活圏道路に韓国で初めて生活圏歩行者優先道路を建設します。歩道の幅を広め、車両速度抑制施設および歩行者優先標識を設置し、この道路での制限速度を時速30㎞以下に設定します。

         交通安全路面標示や防犯カメラの設置拡充などを通じて施設を改善するだけでなく、登下校の時間帯に学校前の道路を車両通行禁止にする「子ども歩行専用道路」も造る予定です。子供たち(アイドゥル)が安心して思いっ切り(マウムコッ)遊べる空間という意味の「アマゾーン」も2014年までに恩坪(ウンピョン)、東大門(トンデムン)、蘆原(ノウォン)、城北(ソンブク)、九老(クロ)などの5つの区(計7ヵ所)で試験的に実施する予定です。

         来年までに光化門(クァンファムン)、安国洞(アングクトン)、興仁之門(フンインジムン)、市庁前交差点などの都心の主な交差点の全方向に横断歩道を設置し、地下歩道や歩道橋も段階的に設置していく予定です。この他にも2014年までに地下鉄駅のエレベーターおよびエスカレーター2,678台を追加設置し、視覚障害者用の目的地音声認識案内サービスを取り入れたバス停を400ヵ所まで拡大します。また「2015年ソウル城郭ユネスコ登録計画」に合わせて古宮、ショッピング、歴史文化などのスポットを連結する「都心の歩行道路(プロムナード)」を3ヵ所開発する計画です。

         歩くことは健康増進、炭素削減、そして路地商店街の活性化につながる一石三鳥の効果があります。私はこれまで先進国と言われる外国のさまざまな都市を歩いて回り、このような歩行専用道路が整っているのを見てとてもうらやましく思いました。これからはソウルでもこのような道路の利便を享受できます。人間中心の都市ソウル、歩行者天国ソウル、今スタートします。