貧乏暇無し、これがこの頃の私の正直な気持ちです。ソウル市の財政赤字は20兆ウォンに達しており、やるべき課題や要求は増える一方です。不景気で税収が減り、保育の費用を含む福祉費用は膨らんでいきます。私が当初約束した賃貸住宅8万世帯の建設も悩みの種です。しかし、危機こそチャンスに変えるべきです。創造と革新は危機の時代に生まれるものです。
大規模な再開発が委縮するにつれ、簡単に公共の賃貸住宅が建てられる時代は終焉を迎えました。何か、考えを新たにする必要があります。まずは、賃貸住宅の供給方法を多様化することにしました。
ソウル市賃貸住宅8万世帯、新しい発展を遂げます
昨年の9月から空いていたソウル恩平区(ウンピョング)葛峴洞(カルヒョンドン)119センターは今年の10月、大学生の公共寮として使われます。古い庁舎をリニューアルし、賃貸住宅として提供するのです。そうすると建築費が抑えられ、工事期間も短縮できます。このような方法を利用し、公営駐車場の上の賃貸住宅が江西区(カンソグ)・登村洞(トゥンチョンドン)、中浪区(チュンナング)・新内洞(シンネドン)、松坡区(ソンパグ)・巨余洞(コヨドン)、江北区(カンブック)・水踰洞(スユドン)にも造られます。それだけではありません。「永登浦(ヨンドゥンポ)長屋村」をリニューアルするために、高架道路の下に建てた超小型組み立て式住宅は、他の地域の長屋暮らしの人やホームレスの住居施設として利用され、恩平区記者村には1000世帯の住める環境にやさしい未来住宅村が造成されます。
ソウル市の賃貸住宅(例示)
完工すれば世界の建築家や観光客が訪れるほど素晴らしいデザインにするよう指示しておきました。 また、供給目標を達成するため1〜2人の住める小型住宅を今年2,673世帯供給し、伝貰金支援型賃貸住宅(長期安心住宅)を来年まで4,050世帯供給します。
長屋200カ所と考試院45カ所を建て直し、銅雀区(トンジャック)・舎堂洞(サダンドン)の民間人の土地を借りて年末までに小型ワンルーム30世帯を建てます。また、福祉サービスを必要とする人々のため、市立病院や保健所の近くに多世帯住宅を買い入れ、協同組合型賃貸住宅をはじめとして地方出身の大学生のための公共寮も賃貸住宅として提供します。
また、就業や創業を準備する人々が集まって住める雇用支援型住宅を建てますが、その名も「挑戦塾」と名付けます。
賃貸経営をする高齢者のためには、家を建て直して賃貸住宅を確保するよう支援する「老後安心住宅事業」も計画中です。住居の基準もソウル市民の福祉基準として、1人世帯の最小専用面積基準を政府基準14㎡から17㎡に、2人は26㎡から36㎡に上向き調整しました。
私に合う賃貸住宅とは?
こうして今年だけで公共賃貸住宅25,000世帯を供給します。私が当初公約に掲げた公共賃貸住宅8万世帯の90%である71,764世帯が今年中に供給されるのです。 昨年は46,782世帯を供給しましたが、今年住める物件は17,979世帯です。目標の超過達成が可能なのです。ソウル市の住宅事情は困難になっていく一方ですが、これからも庶民の暮らしを守るため、最善を尽くしてまいります。