長い議論の末、ソウル市は2015年予算(案)(25兆5526億ウォン)を編成し、ソウル特別市議会に提出しました。市民の暮らしの質と将来の準備に関連した分野はがっちり確保し、都市の根幹である安全はバッチリ確保する「がっちりバッチリ予算」と自信を持って申し上げます。
ソウル市の「がっちりバッチリ2015年予算(案)」は、①都市安全 ②個別福祉 ③創造経済 ④都市インフラ分野に大きく分けられます。
市民の生命と安全が最優先という強い意志を込め、安全関連予算を前年より22%(2127億ウォン)多い1兆1801億ウォンに編成しました。道路陥没と関連し、老朽化した下水管の調査及び補修・補強に1345億ウォンを投じるほか、今年初めて換気口管理予算として30億ウォンを編成しました。
低所得層や育児中の人、中老年層、高齢者など、福祉を受ける人々に対する予算を前年より15.6%(1兆702億ウォン)多い7兆9106億ウォンにしました。これは予算全体の34.6%に当たり、洞住民センターを「行政中心」から「福祉対象者中心」の町の福祉センターへの転換に向け、機能革新のために190億ウォンを投じます。昨年ソンパ(松坡)区で発生した「母子3人無理心中」といった悲惨な事件が再発しないよう、「現場中心の訪ねていく福祉サービス」を提供するためです。
経済関連では、市民の暮らしに直結する民生安定と雇用創出に取り組み、8カ所の創造経済拠点の造成に集中的に投資するなど、総額4596億ウォンを支援します。
グローバル都市としての競争力を高め、持続可能な街をつくっていくために、鉄道・道路事業などに9295億ウォンを編成するなど、都市インフラに前年より11.7%(1843億ウォン)多い総額1兆7580億ウォンを投じます。
厳しい状況ではありますが、大幅なリストラを通じて削減した予算を、市民の暮らしの質とソウル市の都市競争力向上のためであれば思い切って投資します。全ての福祉予算を確保し、未来に向けた投資をしつつも、借金は減らしていく今回の予算案は、「神の一手」とも言えるのではないでしょうか。^^