次第に寒さが増していく冬の入口です。今まで10年間、毎年冬になると開場するソウル都心の冬のランドマーク。何かご存知ですよね。そうです、ソウル広場野外スケートリンクが12月16日(月)から2014年2月23日(日)まで、70日間開場します。
毎年開場するのだから、「今年もまたか」としか思わないかもしれません。しかし、ここでは毎年革新が行われています。この冬もソウル広場を利用したいと思っている市民が多いので、ソウル広場を半分に分け、スケートリンクをソウル市庁舎よりに造り、残りの半分では外の季節と同じく、様々なイベントができるようにしました。これはご存じでなかったでしょう?
それだけではありません。写真でご覧のように、スケートリンクの一部に、子供たちがスケートを楽しむ姿を見守りながら、本を読んでコーヒーを飲むことができるようにブックカフェを設置しました。その隣には温かいスープが体を温めてくれるおでんなどを販売する簡易食堂もオープンします。まだまだあります。ソウル保健環境研究院の特殊車両が配置され、オゾンテストを行い、オゾン数値が高くなると、すぐスケートリンクを閉場することもできます。このように市民を保護する「人本主義行政」のモデルとならしめようとしたのです。
さらに、今年は昨年より開場期間を19日間増やし、以前はリンクの中に区画して運営していた幼児用リンクを完全に分離し、幼児を含む家族連れの安全性と利便性を高めたのも特徴です。入場料は昨年と同様1,000ウォン(スケートの貸出料金を含む)で、気軽に利用できるように配慮しました。また、今年はソウル広場スケートリンク10周年を迎え、公益活動に力を入れている民間企業と提携・協力し、様々な文化公演やスポーツ体験プログラムを運営します。冬祭りのないソウルで、単なるスケートリンクではなく、市民たちが有意義に楽しむことのできる冬祭りにする予定です。ソウル市の革新的な行政はこれからも続きます。