市民の皆さん、ソウル市は先日の11月6日、2014年の予算を編成した「2014ソウル市予算案」を発表しました。それで私がその内容を報告しながら簡単に説明しようと思います。予算案の編成は、私が市長に就任してから今回が3回目でしたが、正直に申し上げますと、今回が一番大変でした。
それで私はこの予算案を「3痛予算」と呼んでいます。「3痛予算」とは、過去に類例のない財政的「苦痛」と予算編成のために経験した「陣痛」、そして部署間の果てしない調律と難産の「産痛」の末に生まれた、本当に大切な子供のような予算という意味で名付けました。
しかしソウル市は「母親の心」で必ず予算が必要なところには使います。辛く苦しい時代、節約に節約を重ねて家計をやりくりし、子供たちを育ててきた「母親の心」で、一つ一つの予算を何度も何度も考えました。ちょうどぜい肉はとって筋肉だけを残したような「無駄のない予算」を立てました。
市民の生活を助ける「民生予算」、現場の声に耳を傾ける「オンデマンド予算」、ソウル市の競争力を高める「活力予算」、市民が主人となる「参加予算」など、基本的な生活に必ず必要で、活気のある生活に必ず必要で、未来を準備するのに必ず必要で、未来の食べ物を作るのに必ず必要な所には予算を惜しむことなく使いました。人と生活と希望と未来に投資したのです。小さなお金でも市民の生活に役に立つ「小さいけれど大きい予算」「生活に役立つ予算」を立てることに注力しました。
福祉や文化芸術に対する投資を増やし、借金を減らすことに集中しました。
そしてソウル市は、2013年の予算より4.2%、9,973億ウォン増の24兆 5,042億ウォンを2014年の予算として編成し、ソウル市議会に承認を要請しました。税収減少など財政の状況が2013年より苦しいと予想されますが、「歳出構造調整」「地方債の借換え」「市有地の売却」などを通じて約1兆ウォンの特別財源を準備し、去年より増加した予算案を編成しました。
部門別では、社会福祉の予算が2013年より14.9%、8,944億ウォン増の6兆9,077億ウォンで、全体の純系規模の32.0%を占めています。財政の状況は苦しいですが、苦労しておられる市民の皆さんの生活を豊かにするため財力を総動員して福祉の拡充に6兆9,077億ウォン、雇用創出に1,403億ウォン、計7兆480億ウォンを投資します。さらに賃貸住宅8万世帯の拡充、国公立保育所の拡充、環境にやさしい無料給食などの大規模福祉事業も継続して推進していけるよう予算を編成しました。
低所得者に対する基礎生活保障に1兆5,140億ウォン、老齢基礎年金・低所得高齢者への給食提供・高齢者の雇用創出などに1兆92億ウォン、無料保育4,059億ウォンを含む保育サービス支援の拡大に1兆3,014億ウォン、公共賃貸住宅の建設などに8,242億ウォンがそれぞれ使用されます。また都市基盤施設である道路・交通分野には1兆7,626億ウォン、公園・環境分野には1兆6,439億ウォン、都市安全には8,757億ウォンが投入されます。
日常の中で文化芸術に触れる機会を増やせるよう、子ども向け創作空間の造成に40億ウォン、公演・芸術・創作の活性化及び育成に66億ウォンなど、文化・芸術・体育分野に173億ウォン増の5,088億ウォンを投資します。市民の生活…