ソウル市が、道路上の地雷と呼ばれるポットホールの発生を最小化させる対策「アスファルト10ヶ条」を発表しました。これは舗装道路のあちこちに見られる陥没部分を改善し、車で移動する市民の安全を守るための対策です。2013年10月31日までの調べで、ソウル市内に新しく生じたポットホールは71,128個、2012年の発生総数41,313個をすでに上回りました。
ソウル市は一般の国道に比べて交通量が5~8倍多い都市です。それに加えアスファルトは気候の変化に弱いですから大雪や大雨などの異常気象によるポットホールも急激に増えています。
最近6年間に道路施設が原因で発生した交通事故などにより、ソウル市が負担した損害賠償責任の件数は2,471件。そのうちポットホールによる事故が1,745件で、その弁賞金は23億6,500万ウォンに達します。そこで、その対策として舗装道路の耐久性を高め、品質を管理する「アスファルト10ヶ条」を発表しました。
< アスファルト10ヶ条 >
①「安心運転」 – バスにセンサー及びカメラを取り付けてポットホールを早期に発見、24時間以内に応急補修する。
②「徹底した現場管理」 – 今まで2年だったアフターサービス期限を4年に延長するなどのソウル型アスファルト品質管理システムを導入する。
③「スムーズな運行」 – 136,472個のマンホールを市が直接管理して、不良なマンホールは整備する。
④「道路は科学である」 – ソウル型先端道路管理システムを拡大構築する。
⑤「一度の失敗も許さない」 – 手抜き工事をした業者の工事入札参加資格停止など「ワンストライク、アウト制」を導入する。
⑥「会社名を公開」 – ソウル市内の道路舗装工事を行った会社名を2014年からソウル市ホームページで公開する。
⑦「予防が最善策だ」 – 過積載の取り締まり強化、掘削の最小化など破損原因を事前に取り除く。
⑧「365日安全に」 – 「工事施行10日前予告制」など工事現場の安全管理を強化する。
⑨「道路舗装のプロ」 – 品質試験所の研究機関の転換など関係者の専門性を高める。
⑩「協力が力だ」 – 世界最高級の技術力を有する米工兵団と道路技術に関する協定を締結する。
ソウル市は「アスファルト10ヶ条」の他にも、現在把握している71,128個のポットホールを速かに補修するため、応急補修チームを8チームから3倍以上の28チームに拡大します。長期的にはソウル市の交通量・気象条件・道路の条件など複合的な道路の特性に合わせてランクを設定し、各道路の性能を最大限発揮できるよう「ソウル型道路舗装設計法」も開発して適用する計画です。
さらにこれまで自治区で管理してきた道路上のマンホール136,472個の管理を、今年からは市が直接管理し、来年までに不備のあるマンホール7,288個を整備する予定です。
ソウル市は「歩道ブロック10ヶ条」に次いで、道路上「アスファルト10ヶ条」を定めて実践しています。それは市民の皆さんが毎日行き来するソウル市内の道路を、安心でき、便利で、快適に利用できる安全な道路に改善するためです。