ビッグデータが注目を浴びています。ソウル市はすでにビッグデータを行政に取り入れてきました。そして今回、ビッグデータを活用した深夜バス政策が大統領賞を受賞しました。
ソウル市は去年から『ヌードプロジェクト』を実施しています。
ソウル市が裸になったという意味です。
下品ですって? (笑)
そういうものではなく、ソウル市がすべての情報を隠さずに公開するという意味です。
ソウル市の政策がどのようにして決まるのか、今後どのように進められるのか、ソウル市の文書をすべて公開・共有します。ただし個人情報保護のために最小限保護します。
このような情報とともにビッグデータも公開しています。
ビッグデータはIT分野で最も注目を浴びている問題解決法ですが、アメリカのバラック・オバマ大統領が大統領選挙の時に利用して話題になりました。しかし今までビッグデータを行政機関に取り入れた事例はありませんでした。ソウル市は市政に取り入れました。
毎晩12時から早朝まで運行しているソウル市深夜バスが、真夜中に移動する市民の足の役割を果たしています。この政策を施行するにはなんと約30億件の携帯電話の通話データを分析し、深夜バスが最も必要な地域を探し出して路線を決めました。
以前バス路線を決める時は、交通カードのデータと経由地や終着地の分析を通じて行ってきましたが、夜間に移動する潜在的な需要まで確認するためにビッグデータを分析しました。
ビッグデータ分析を公共サービスの効率化のために取り入れた初の事例となったわけですが、この政策でソウル市が大統領賞を受賞したのです。
ソウル市は今後もビッグデータ活用技法を深層拡大し、「災難災害予測及び早期感知対応」や「自殺防止データ分析」による市民キャンペーンが展開できるようにする計画です。
また今後のビッグデータ時代に備えてキュレーターを育成するプログラムも準備しました。キュレーターは将来性のある新しい職業として脚光を浴びることでしょう。皆さんもチャレンジしましょう。
ソウル市はビッグデータを市民の皆さんにも公開します。
ビッグデータを利用すれば、シチョン駅の何番出口が最も流動人口が多いとか、利用者の年代などもすべて把握できます。市民の皆さんのビジネスにも役立つ有意義な情報が得られます。
情報は財産です。情報は力であり、時代です。
ソウル市はその情報を市民の皆さんと共有します。
コミュニケーションと参加、ビッグデータを通じても実践します。