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希望日記

  • [朴元淳の希望日記269] 雇用労動部による「2012年アルバイト実態点検」

  • 希望日記 SMG 2,006


        雇用労動部が実施した「2012年アルバイト実態点検」の結果、919ヵ所の事業場のうち労働条件の明示や最低賃金周知義務など労動基準法に違反していた事業場が789ヵ所(85.8%)でした。またアルバイトをしている青少年2,851人を対象に調査した「青少年アルバイト実態調査報告書」(2012年1月)によると、暴行・暴言の経験があるのは(23.3%)、セクハラなどの経験があるのは(6%)でした。

        人生の中で忘れられない思い出の一つが初めて仕事をした経験だと思います。特に青年たちが初めて仕事をする場合、働くことの幸せや達成感を感じた喜びなどを経験することが大切です。したがってこのような労働環境を作ることが私たちみんなの責任だと思います。

        それでソウル市は、「青年の権利」をはじめ「使用者の義務」「ソウル市の責務」が記された『アルバイト青年権利章典』を発表しました。これは劣悪な環境で働いているアルバイト生たちが適切な賃金と正当な待遇を受けながら、また安全な環境で労働の貴重な価値を悟り、自我を成長させることを目指すものです。
    これには大学の高い授業料・生活費・就職難などさまざまな理由でアルバイトをしている青年たちの権利を保護し、アルバイトが幸せな初の職場となるよう労働環境を改善することが義務付けられています。

        『アルバイト青年権利章典』は青年の権利(8)、使用者が守るべき義務(12)、ソウル市の責務(6)など計26の条文から構成されています。また権利章典が単なる宣言に終わることなく、事業場でも必ず守るように管理し、健康に働けるアルバイト環境を作る計画です。

        『アルバイト青年権利章典』には、▲最低賃金の保障、▲労働時間遵守の権利、▲休息に関する権利、▲夜間・延長・休日勤務手当てを受ける権利、▲不当な待遇から保護される権利などの内容が記されています。また「使用者の義務」には、▲最低賃金の保障、▲賃金支給の原則、▲人格的で正当な待遇の保障、▲権利章典の交付及び備え付けなどがあります。そして「ソウル市の責務」には、▲権利保護協議体の構成・運営、▲公正で合理的な労働環境の造成、▲幸せな職場の発掘・広報、▲行政的な支援などの内容が記されています。

        ソウル市はこの権利章典を効果的に実行するため、フランチャイズ企業10社・青年団体・関連使用者協会と共同宣言及び協定の締結式を執り行いました。今回の協定には、▲BRコリア株式会社、▲ロッテリア株式会社、▲カフェベネ、▲コリアセブン株式会社、▲パリクロワッサン株式会社、▲社団法人・韓国外食業中央会、▲社団法人・韓国インターネットPC文化協会、アルバイトポータル・アルバイト天国株式会社、青年ユニオン、ソウル市教育庁が参加しました。

        アルバイトは多くの青年たちが初めて経験する仕事であり職場です。初めての職場での楽しく有意義な経験と思い出は、労動の貴重な価値を学び、正しい職業観を形成するのに大きな役割をします。

        ですからソウル市は、青年権利章典を通じて、良い社会と労働環境づくりのために努力します。青年たちが、彼らの権利を取り戻すことができるよう、市民の皆さん並びに企業関係者の方々の継続的な関心と参加をお願いします。