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希望日記

  • [朴元淳の希望日記244] 南山植物園をご存じですか。

  • 希望日記 SMG 1,542
         南山(ナムサン)植物園をご存じですか。 数千種類の植物が生息する宝庫として都心の植物園の役割を果たしていた「南山植物園」。残念なことに「南山の昔の姿を取り戻す」事業の一環として、この植物園は歴史の中に消えてしまいました。それでソウル市にも種の多様性を守り、都市緑化の中心的な役割をする植物園が必要です。

         大型研究団地として造成予定の麻谷(マゴク)は、ソウル市に最後に残された大規模未開発地域です。同市はここに公園を造成することを決めるとき、本当にいろいろ悩みました。ここは2008年に国際公募を通じてウォーターフロント開発が決められていましたが、私が就任する前の2011年5月に湖を中心とした公園造成に計画が変更されました。それで同市は去る水曜日、変更された計画をさらに発展させ、麻谷総合公園を水と植物を中心とする『(仮称)ソウル花木園、ボテニックパーク』を造る計画を発表しました。

         2016年の完工を目標としている『(仮称)ソウル花木園』は、汝矣島(ヨイド)公園の約2倍の広さで、面積は約50万平方メートルです。植物園・開かれた森の広場・湖公園・生態遷移園(生態系が変化していく過程が観察できる空間)など4つの主な空間から構成されています。また周辺の宮山(クンサン)・西南(ソナム)水再生センター・江西(カンソ)湿地生態公園・漢江(ハンガン)などに連結していて「グランドパーク」となることが予測されます。植物を育てることは、そのこと自体がヒーリングになりますね。

         『(仮称)ソウル花木園』では植物を見て楽しむだけでなく、庭造りについて学んだり、研究したり、楽しんだりもできます。造成期には5,000種、成長期には10,000種を目標に種の多様性を守ることに努力します。

         イギリスに留学していた頃、ロンドンから5、6時間かかる所にあるコーンウェル地方のエデンプロジェクトを見に行ったことがあります。 そこでは高嶺土の廃鉱地域に大規模な温室植物園を造ったのですが、それを機に衰退していた都市がにぎやかさを取り戻しました。そしてその後全世界的に有名な観光都市となりました。ロンドンだけでなく、ニューヨーク、シカゴ、シンガポールなどでも植物園は都市緑化の中心的役割を果たすとともに、地域経済の活性化や雇用創出にも大きく貢献しています。

         『(仮称)ソウル花木園、ボテニックパーク』が、ソウル市を自然の息吹で満たし、ソウル市民のヒーリングや地域経済の活性化に貢献する都市緑化の中心地となることを期待します。