市民の皆さん、最近の「公共医療」の役割と方向性に関してさまざまな意見がありますね。そこでソウル市は、公共医療機関であるソウル市立病院13ヵ所が今後担っていくべき市民公共医療サービスの役割と方向性について明確に整理しました。これらは今後「公共医療特別市、ソウル市」のビジョンとなるのです。
第一、全市民に対して適切な診療を施す「標準診療サービス」を提供する。第二、治療だけでなく、予防や健康増進を含む「健康増進病院」の役割を果たす。第三、市民の要求度は高いが、民間では提供しにくい「重点公共医療サービス」を拡大する。第四、市立病院の運営に市民が参加して患者の権利を保障する「市民参加保障医療」を実施する。
同市は去る11日、このような内容を記した「市民体感公共医療強化計画」を発表しました。これは同市が去年7月、市民の健康を365日細かく管理することを目的として発表した「健康ソウル36.5」に次ぐ政策で、市民が優良な公共医療サービスと健康管理を受られるように定めたものです。
同市は、今回打ち出した政策を通じて同市所在の13ヵ所の市立病院が、老若男女の誰でも気軽に負担なく優良な公共医療サービスを利用できる病院となるという目標を立てました。課題を再整備し、運営の活性化をベースに収益が改善されれば、それを再び市民に返すという善循環構造を造成する目標です。
何より市民が、どの市立病院に行っても過剰な診療を受けることなく、同等な手続きにより、適切な診療が受けられるよう「標準診療指針」を作りました。この方針は、病院で適切な診療が行われているか、市民が優良な診療を受けているかを検証するための基準となります。来年の初めからポラメ病院を初めとしてソウル所在の全市立病院に適用される計画です。
また上級総合病院でしか治療することのできない専門医療分野を低価格・高品質の公共医療領域で受け持つという計画もあります。例えば高齢者・高危険妊産婦と乳幼児・小児・障害者など公共医療の管理が必ず必要な健康脆弱階層のために病院別に特化されたセンターを置いて特別に関心を持って管理していく計画です。精神保健や一度に大勢の患者が発生した場合の感染病に対応する特殊分野の公共医療も体系化するなど、重点公共医療分野サービスに注力していきます。
さらに市立病院の補助金支給基準を開発して成果及び原価管理システムを構築するなど、公共医療の質を高め、病院運営も改善するという多様な方案を推進します。「市民参加委員会」、「患者権利オンブズマン」、「アルムダウン(美しい)同行」、ボランティア、「患者福祉希望センター」などを通じて市立病院の運営及び利用に関する市民参加及び患者の権利についても大幅に拡大する予定です。
特に「7大重点公共医療サービス」を公共医療の必修課目として管理していく予定ですが、その内容は次の通りです。1)高齢者百歳健康センター及び老人性疾患専門診療センターの構築、2)子どもリハビリ治療システムの拡大・強化、3)母子健康センターによる高危険妊産婦・乳幼児の健康権の強化、4)障害者の口腔の健康安全網の強化、5)精神保健医療体系の公共ガバナンスの構築、6)応急災難に備えた体制の構築、7)感染病に対応する体制の構築。
市民の皆さん、これからソウル市は、名実共に「公共医療特別市」として成長・発展していきます。上級総合病院でしか治療できない専門医療分野を低価格でソウル市民なら誰でも利用できる公共病院、費用は合理的でも最良の医療サービスが受けられる最高の「公共病院都市、ソウル」になることをお約束します。ご期待ください。^^