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希望日記

  • [朴元淳の希望日記191] 夏になると

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        私は最近、夏になると神経がカリカリしはじめます。ソウル市長になってからは余計にそう思います。さまざまな夏の事故などによって市民が危険にさらされていると感じるからです。猛暑や日照り、風水害や水難事故のほか、停電や有害物質関連の事故など、多くの危険が目前にあります。

        気象庁によると来週の17日月曜日から梅雨入りだそうですが、今年は、南部からではなく、中部地方から梅雨が始まるそうです。これは32年ぶりのことだそうです。地形的な影響により、所によっては集中豪雨に見舞われるとも聞きました。

        そこでソウル市は、「夏季市民安全総合対策」に本格的に取り組み、この夏の市民の安全確保に全力を傾ける方針です。この「夏季市民安全総合対策」は、①ソウル市消防災害対策本部による事前予防、②災害類型別オーダーメイド型での市民の安全確保、③市民教育及び広報、という3つの分野 からなる対策で、消防災害対策本部を中心に、ソウル市内にある23の消防署、6,400名の人材を総動員し、8月まで集中的に取り組む予定です。

        まず、事前予防について見てみましょう。

        風水害を受けやすい危険地域、すなわち、河川周辺の低地帯やポンプ場・法面(のりめん)など435ヵ所に対して、消防署長(23人)や119安全センター長(115人)などの責任者(計138人)によるチームを編成して予防巡察を強化します。消防団員や災害徴候モニター通信員も4,660人が活動します。風水害による漢江(ハンガン)河底トンネルの崩壊事故に備え、ヨイナル駅・マポ駅・チョンホ駅・アッグジョンロデオ駅・ソウルスプ駅の5つの駅において、関係機関である119特殊救助団や消防署救助隊、ソウル都市鉄道公社・韓国鉄道公社が合同訓練を実施します。

        漢江の水難事故に備えては、現在運営している広津(クァンジン)・永登浦(ヨンドゥンポ)の水難救助隊の他に、クァンナル漢江公園と蘭芝キャンプ場に、それぞれ江東(カンドン)クァンナル警戒所と麻浦(マポ)・望遠(マンウォン)警戒所を増設します。水難救助隊は専門的な教育を受けた救助隊員7人が3交代で勤務します。警戒所は消防署から派遣された2人1組のスペシャリストが3交代で勤務します。

        また、有害化学物質の流出に備えた対策も実施します。これは、化学物質の安全管理の不備などによって事故発生のおそれがある有害物質取扱所や夏期における多重密集施設など、1万924ヵ所に対し、6月から8月の間に民官合同で事前点検を実施し、緊急時の対応体制を点検するものです。

        次に、災害類型別オーダーメイド型での市民の安全確保についてです。

        電力の需要増加による大規模停電によるエレベーターの閉じ込め事故などに備えるため、従来138ヵ所で運営していた生活安全隊をおよそ2倍に増やし、救助隊46隊と生活安全隊254隊を合わせた計300隊で安全確保に努めます。

        また、6月中には、夏季市民水上救助隊として活動する民間ボランティアを500人ほど募集し、安全教育を施した後、漢江や中浪川(チュンナンチョン)で市民の安全確保に努める予定です。

        さらに、119猛暑救急隊(140隊)を組織します。この救急隊は、高温注意情報が発令された際などに、高齢者や子どもなど猛暑対策弱者の安全確保のため、6月から9月まで活動を行うものです。注意情報が発令された場合には、消防車が出動して街路樹や主な公園などで撒水などを行います。また、生活安全救助隊とともに、土砂除去・孤立者の救助・扉の開放など各種事故に備えていつでも出動できるように待機します。

        最後に、市民教育及び広報について見てみましょう。

        光化門(クァンファムン)広場で、毎月第3日曜日に「光化門安全体験フェスティバル」を開きます。また、漢江に設けられた水遊び施設や屋外プール10ヵ所では、週に1回以上「移動式夏の119安全コーナー」を開きます。

        市民の皆さんが名付けてくださった「几帳面な朴元淳」というニックネームのように、私とソウル市職員は、事前予防と訓練を通じて事前対応能力を強化し、災害類型別オーダーメイド型の対策を推進し、市民に被害がないよう「几帳面に」最善を尽くします。全ての自然災害について完全に防ぐということはできませんが、「人事を尽くして天命を待つ」の気持ちで、1,000万市民が安全で住みやすいソウル市になるよう、さらに努力し続けます。