今週は本当に忙しい一週間でした。6月10日(月)から14日(金)まで4泊5日「フィールド市長室」を運営しました。4泊5日の間現場で寝泊りしながら、業務、講演、懇談会、報告書の確認なども並行して行いました。永登浦区(ヨンドゥンポグ)、江東区(カンドング)、西大門区(ソデムング)の順にフィールド市長室を設置し、地域住民に会って地域の懸案を聞き、みんなでさまざまな討論をした末に解決方法を見出したときには本当に大きなやり甲斐を感じました。夜遅く終わったとしても疲れを感じることはありませんでした。
「問題解決の答えは現場にある」をモットーに、現場中心の行政を行うことを決心して「フィールド市長室」を運営し始め、すでに8つの自治区を訪ねました。恩平区(ウンピョング)をはじめ、江西区(カンソグ)、陽川区(ヤンチョング)、九老区(クログ)、衿川区(クムチョング)、永登浦区、江東区、西大門区まで。また債務やタクシーに関してもフィールド市長室を運営しました。
現場で感じたことは、甲論乙駁(こうろんおつばく)で結論が出ないような葛藤や問題があったとしても、結局は人と人の関わりなので、努力すれば必ず解決方法が見つかるということです。初めは自分の主張(苦情)を聞いてほしいと大声で叫んだり、絶対譲らないと言っていた市民も、私がちゃんと聞いて一緒に考えようと努力すると、落ち着いて心を開いてくれました。人が人の話が聞けないわけはないのです。それに私は市民の皆さんが選んでくださった市長ですから。
今回のフィールド市長室でも同じような経験をしました。どの地域でも手元にお金さえあればすぐにでも解決してあげたい懸案がたくさんあります。ところが予算には限りがあるし、運用や手続きのために簡単に解決できないことが多々あります。それで時には激しく討論したり、互いに各自の立場を譲ることなくマラソン会議もしましたが、互いに少しずつ譲リ合い、理解し合い、時間をかけて話し合えば、結局はみんなが満足できる内容で合意できるのです。それでとにかく「現場」に出ることが重要だ、「現場」に出たら答えが見つかるということを、改めて実感します。
そして私は、「フィールド市長室、実践事項10ヶ条」を作りました。その中でも特に「住民との約束事業は必ず履行」すること、「後続措置の進行状況に対する継続的なフィードバックを徹底」すること、「約束事業に対する周期的な成果管理」をすることを職員たちに口が酸っぱくなるほど強調しています。なぜなら「フィールド市長室」が形式的、その場限り、あるいは竜頭蛇尾(りゅうとうだび)に終わることを防止するためです。
私は今夜から解決しなければならない課題を抱えています。永登浦区の懸案だった、▲文来洞3街(ムンレドン・サムガ)西南圏文化複合施設の建立に関して、▲文来洞(ムンレドン)の鉄工所地域を文来芸術村として活性化する方案、▲現南部道路事業所を移転して該当の敷地に多機能複合センターを建立する方案などを検討しなければなりません。
また江東区の懸案である、▲地下鉄9号線延長の問題、▲エンジニアリング複合団地造成事業の問題、▲江一(カンイル)ポグムジャリ(スイートホーム)特別計画区域開発の推進問題なども解決すべき課題です。
さらに西大門区の▲新村(シンチョン)現代デパート周辺の浸水防止対策、▲新村地域の駐車場設置義務の緩和方案、▲ホンジェ駅周辺の駅勢圏の開発方案、▲北阿峴(プガヒョン)3再整備促進住宅再開発に関するクムファモデルアパートの移住対策などの懸案も準備しなければなりません。また来週からは伝統市場で「フィールド市長室」を運営する予定です。
それでも市民と直接会って、市民の生の声を聞き、一緒に考えて解決する方法を見つける「フィールド市長室」があって私は本当に幸せです。1,000万ソウル市民全員に会えたらいいのですが、それは不可能ですから、今後もフィールド市長室を通じてできるだけたくさんの市民と会うつもりです。そして市民の声に耳を傾け、喜怒哀楽を共にし、協力し合って住みよいソウルを作っていきます。