最近私に大変嬉しい知らせが届きました。ソウル市管内の社会福祉施設約1,500ヵ所が、ソウル市からの支援金で賄っている業務推進費を、毎月「ヌリの家」に公開することにしたのです。これまで一部の社会福祉施設のさまざまな不条理や賄賂関連問題などにより、社会福祉施設全体が市民たちから白い目で見られていました。そんな中、このように情報を公開することは、韓国の社会福祉施設の透明性の確保と信頼の回復に大きな役割を果たすものと考えます。
今回業務推進費の公開に参加する施設は、老人福祉施設、老人総合福祉館、在宅老人福祉施設、障害者福祉施設、障害者短期保護施設、児童福祉施設、国・公立保育園、女性福祉施設、社会福祉館、地域自活センター、ホームレス施設、社会復帰施設など約1,500ヵ所です。規模も大きければ、数も多いですね。
ソウル市の方針に賛同していただいた施設関係者の方々に心から感謝します。実際税金を使用しているわけですから、それを公開して透明性を確保することは極めて当たり前のことだと言えます。しかし以前は、それができていなかったので問題視されたのです。
私は以前から透明性を確保することが反腐敗の核心であり、文明の正道を象徴するものであると主張してきました。透明性が確保できてこそ先進社会だと言えます。透明性と責任性(Transparency & Accountability)、これこそ現在の韓国社会に必要なものです。
それでまずソウル市からすべての公文書・資料・データベースを公開するよう指示し、すでに実施しています。私の目標は、ソウル市を、世界各国のどの政府や地方政府より、積極的な情報公開により、最も透明性が確保された自治府に作り上げることです。このような自治府こそ、自信の溢れる堂々とした自治府だと言えます。私は、今回の社会福祉施設の業務推進費の公開により、私の目標に一歩近づけたと考えています。
先日発表した高層住宅の管理費の公開に引き続き、保育園の経費の内訳も公開するよう推進していきます。現代という時代の流れの中、ソウル市は先頭を切って前進していきます。
ソウル市長の執務室がよく見える新庁舎の事務室