高層住宅の管理の改善法案に関する記者説明会
ソウル市で高層住宅に住む人の割合が、ソウル市の人口の約58%を占めると言われます。さらに高層住宅に住む人の二人のうち一人は借家人だそうです。そして現在、借家人である彼らの権利は、十分に保障されていないというのが現状です。特に高層住宅の管理に関する賄賂や争いが絶えない中、彼らは成すすべもなく無力な存在です。
私は昨日「ソウル市高層住宅管理革新方案」を発表しました。これは「無駄な管理費はゼロ、寿命は2倍」の高層住宅を実現し、高層住宅の福祉的住宅の質を高めることを目標とするものです。核心は「高層住宅のポータルサイト」を構築し、管理費、会計情報、工事・用役に至るまで公開することにより、透明な運営を図ることです。高層住宅の管理費に関する情報をはじめ、これまで一般住民にはなかなか公開されなかった財務諸表及び標準化された292の科目別会計情報を自動的に連携し、工事・用役の入札及び契約内容、住民が納めた管理費と修繕積立金などもすべて公開する予定です。
ポータルサイトにアクセスすれば、いつでも公平で透明な情報が検索できるので、住民は誰でも随時監視したり、他の高層住宅と管理費を比較したりできます。これで不正や賄賂事件を防げます。また「共同住宅管理支援センター」では、統合情報センターの運営、入居者代表会の教育、さらには高層住宅に関する問題解決方法の調査、不正や賄賂の疑いに対する監査まで遂行していく計画です。
同時に住民代表機関である入居者代表会の構成及び各種意思決定において意見さえ言えなかった42%の借家人にも入居者代表会の被選挙権を与え、管理費の賦課及び支出に関して議決する場に参加できるようにする計画です。そして高層住宅に関する無駄な工事費を減らし、共同契約を活性化するなど、さまざまな方法で管理費を節約・削減できるよう努力していきます。同時に管理費の中で占める割合が最も高いエネルギー費用に関しては、電気・暖房計量器を共同で管理し、適切な時期に交換するよう規定を改正しました。計量器の老朽化による使用量の過小計測で世帯別料金が共同料金に転嫁されることを防ぐためです。
安価市場、広告誘致、リサイクル品の売却などは一般競争入札方式にして利益を最大化させます。また世帯数の少ない団地は、外部業者に委託して管理するより、住民の協同組合方式による管理を行えば、管理の透明性と効率性を同時に高めることができます。このようにすれば管理費を最高30%まで削減できると期待しています。高層住宅の住民の安全な生活及び利益を守ることができるよう、ソウル市はこれからも努力し続けます。