ソウル市新庁舎「芝生広場」前に設置された耳の造形物
気になりませんか? どうしてソウル市新庁舎の正門にある「芝生広場」前に、巨大な耳の造形物が置かれているか。
実はあの巨大な耳は、「ヨボセヨ(もしもし)」という市民聴のシンボルなのです。「ヨボセヨ」には、これからもっとたくさんの市民の声に耳を傾けるという意味が込められています。青銅で造られた耳の形の造形物で、高さは約2.5mです。
市民一人一人のどんな小さな声も逃さずに聞くというソウル市の強い意志を形にした物で、造形物に取り付けられたマイクを通して話したい内容を録音すれば、地下にある市民聴内のあちこちに設置されたスピーカーを通じて声が流れるようになっています。
去る3月3日に行われた除幕式には、ソウル市長の私、そして市民を代表して高齢者のパク・ジョンファ氏、伝統商人代表のキム・ジョンアン氏、外国人名誉副市長のマックサルザイ・オンドラフ氏、一日市民市長のキム・ウィイン氏とチョ・ジュンホ氏、市民聴運営諮問委員12名、一般市民約60名などが参加しました。
除幕式では、造形物の制作者である公共芸術作家のヤン・スイン氏が作品について説明した後、市民たちが実際に造形物に録音してみるという体験イベントも行われました。また、パフォーマンス作家のチェ・ヒョンジュ氏が出演、「話」と「聴」のボタンがついた応急コミュニケーションマシンで、新庁舎周辺を歩きながら事前に録音しておいた市民の声を流すという傾聴パフォーマンスを披露しました。
現代はコミュニケーションが重要視されています。今までビューロクラシーと閉鎖主義によって堅く閉ざされた政府は、市民の声を聞くことができませんでした。もちろんソウル市もそうでした。私が就任した後には「大きい耳リーダーシップ」を標榜しながら「言いたいことがあります」「ライブ元淳(ウォンスン)」「聴策討論会」「熟議」「仕官制度」「小言団」「名誉副市長」「一日市民市長」などというさまざまな方法で市民の声に耳を傾けようと努力してきました。
新庁舎の地下1、2階に「市民聴」を設立したのも、市民とコミュニケーションしようという努力の表れだと言えます。さらに「ソーシャルメディアセンター」を設置し、ツイッターなどによるリアルタイムのコミュニケーションも実施しています。ソウルは今後、市民とコミュニケーションする誇らしく輝かしい都市となるでしょう。
市民聴の耳の造成物の除幕式に参加した市民と明るい笑顔で記念撮影している朴元淳市長