先日は数日間、寒波が韓半島、とくにソウルを襲撃しました。この時、私が最も力を入れて指示したのは、凍死するホームレスが出ないように注意すること、年末年始の歩道工事をなくすこと、この二点でした。
冬のホームレス特別支援対策として、「危機に瀕したホームレス24時間緊急支援システム」を運営しています。これは、ソウル全域にわたる昼夜を問わないアウトリーチ(out-reach)活動、ホームレスの多い場所を訪れ、施設入所を案内する活動、ソウル駅周辺や永登浦(ヨンドゥンポ)地域など、ホームレスが多く見られる地域に350人が利用可能な臨時宿泊所を提供する活動、共同生活の難しい病人や家族ホームレス専用部屋70室を確保する活動、アルコール依存症や精神疾患を患っているホームレスを診断し、市立病院へ入院させる活動、民間団体などの支援を受けて防寒物品を支給する活動などを行っています。
また、年末歩道工事も一つ一つ報告を受け、徹底的に禁じています。年末の予算の浪費と欠陥工事を防ぐためです。昨日の12月28日現在、ソウル市全域で行われている歩道工事は3件のみです。龍山区(ヨンサング)漢南路(ハンナムノ)の浸水防止工事、江北区(カンブック)の地下鉄エレベーター利便施設工事、瑞草(ソチョ)Any Tower新築工事の3件です。これらの現場にはすべて案内板と横断幕が設置されています。紫霞門路(チャハムンロ)歩行環境改善工事と独立門(トンニンムン)駅エスカレーター設置工事は、緊急でないにもかかわらず進められていたので制裁措置を取り、工事の一時中断と、工事再開後の速やかな完工を指示しました。
すでに「歩道十戒」を定め、ソウル市のすべての機関と自治区が守るよう促し、これに違反した場合は様々な制裁を加えています。十戒の一つが、冬季(12月〜2月)の歩道工事の禁止です。年末になると決まって見られた、どこも悪くないのに行われる歩道工事は、ソウル市では今後、見られなくなるはずです。