本日6月9日の午後、ソウル明洞(ミョンドン)において、多文化家庭(国際結婚により作られた家庭)の抱える問題を聞き、解決策について話し合う「ソウルタウンミーティング」が開かれました。多くの多文化家庭(ある人は多文化家庭が差別的だといい、グローバル家族と命名しようという提案もありました)の人々が感じる問題、挫折感は大きなものでした。とくに東南アジアからの移住民への差別意識は深刻なものがありました。バングラデッシュから来た「ルナ」という女性は、ぞんざいな言葉遣い、蔑視が酷いと話しました。彼らに韓国語を教えることも大事ですが、何より韓国人に多文化主義について認識を新たにしてもらうことが優先されるべきです。彼らは就職にも大きな障害を感じており、そして何より子供の教育について悩んでいました。韓国の文化にも十分慣れていないのに、子供のために公教育のほかに私教育に大きな出費をする韓国人のようにはできないからです。彼らも夢を抱いて韓国にきた人々です。ソウルで貧困層に転落し、子供の教育ですら失敗してしまったら、彼らは何を夢見てこの国で生きていけるのでしょうか。ソウルに住む外国人はほぼ40万人に達しています。ソウルはすでに国際都市となっているのです。ソウル市もソウルグローバルセンターを設置し、彼らの力になろうと頑張っていますが、今日さらに、多様で、かつ具体的な政策アイデアをいただきました。彼らがより良い夢と希望を抱くことが出来るソウルをつくるため、頑張って行きます。2012.6.9