毅然とした決意が感じられるこの標語は、未納の税金を徴収するソウル市の38機動隊の乾杯の詞だそうです。「38」という数字は国民の納税の義務を定めた「憲法第38条」に由来しています。以下は、憲法第38条の内容です。「国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負う」。そして、38機動隊は、国民が基本的な「義務」を忠実に(?)果たすことを手助けしながら、これまでの9年間、実に4,000億ウォン以上の滞納金を徴収してきました。
その偉業を成し遂げた方々に、市長としては当然、一度はお会いすべきですよね。今月8日、構内食堂「ソダム」で、38機動隊の職員たちと食事を取る機会が設けられました。-「ソダム」ではトレイに盛って食べるスタイルもありますが、もう少し高い金額を払うと、御膳がいただけます。-驚きましたが、38機動隊には思ったより女性が多くいました。見ていると彼女たちは皆、少々のことでは動じない度胸のある人たちのような感じがしました。そして何より、地位に関係なく、お互いが助け合うチームワークがとても魅力的でした。
惣菜をつまみにマッコリを飲みながら、本音で話し合いました。38機動隊の活動を支える制度的、法的な弱点も明らかになりました。そして皆が激務に耐えている現状を知りました。しかし、誰一人として「私が一番苦労している」と言う人はいませんでした。皆が口を揃え、あの人が、あの職員が、チームリーダーが、課長が、一番苦労していると互いの労をねぎらっていました。何より、現場での女性職員の安全問題を心配し、私に対策を頼んだ課長の姿を、今も鮮明に覚えています。仲間意識が強いだけでなく、人間味溢れる話も多く聞きました。悪意をもって税金を滞納する人も多いのですが、事業の失敗などで納付したくてもできない事情の人も多く、そのような場合は、行政側として様々なアドバイスをしているという話に、感動したりもしました。行政の第一線で市民の暮らしを考え、ソウル市の財政も最前線で支えているのですから、その功績は多大なものでしょう。
もちろん、「38機動隊」の職員が私にプレゼントをくれたから、特別そう思っているわけではありませんよ。食事が終わって別れ際に38機動隊の職員からワインをいただきました。そのワインにはソウル市民の税金の滞納額が書かれていました。「最後まで追跡、必ず徴収する」と言いながら私に渡してくれたプレゼントですが、とても頼りがいがあり、ありがたい気持ちで胸がいっぱいになりました。今も激務に耐えている姿が目に見えるようです。
38機動隊の皆様、ありがとうございます。ソウル市民を代表して感謝の言葉を述べたいと思います。だからといって、他の部署の方々は疎外感を感じてはいけません。私は全部知っているのです。市長になる前から知っていましたが、6ヶ月間共に仕事をして、はっきり分かりました。皆が、想像以上に頑張っているということ、これからもそうであるということを、良く分かっているつもりです。ありがとうございます。一人ひとりに挨拶すべきでしょう。残念ながらそれはできませんが、私がそう思っているということを忘れないでください。季節の変わり目です。皆様、何卒御自愛の上、ご活躍ください。
そして、38機動隊の皆様、頑張ってください。「最後まで追跡、必ず徴収する!」